|
小杉湯 杉並区高円寺南3−32−2 03-3337-6198 16:00-25:45 月曜休、フロント。 JR高円寺駅北口で下車してロータリーへ出る。左前方の純情商店街を進んで行って突きあたりを左折すると庚申商店街へ出る。ここを右折して少し進むと左手にはきものやのタマムラがある。この角を左折して進んでいくと右手に小杉湯がある。入り口はさらに右折した細い路地の左側。 コメント:きれいで見事な唐破風にげ魚、木彫りの松や富士山などの飾り物が彩られている。が、破風下の入り口は閉鎖されていて(そのためにこれらの装飾品はすべて文化財のように保存されている形となっている)、左側に別な入り口が作られている。従来の玄関がロビースペースとなっていて、奥にテーブルとソファーもあってゆっくりくつろぐことができる。ここに冷たい物や銭湯グッズが置かれている。左右の入り口の引き戸を開けて中へ。脱衣場はたぶん従来のままで、島ロッカーがあって周囲の壁もロッカーで埋めつくされている。庭などはない。天井はきれいな格天井だ。テーブルとソファーがあって植物で飾られている。半自動ドアから洗い場へ。中間的な広さで島カランは2列あるが、男女境の壁にはカランも何もない。カランの配置は5-6-6-6-6となっている。外側の壁に立ちシャワーブース2基。カランはすべてシャワー付きで湯温・湯量はすべてちょうどいい。タイルは島カラン部分や床、浴槽はすべて新しいものに張り替えられている。外の壁際には少し古いタイルが残されている。洗い場の窓が東京2段、ではなくて3段なのが珍しい。さてこの銭湯の売り物が「ミルク湯」だ。浴槽が3つあって一番外側がやや手前に迫り出していて「ミルク湯」となっている。ミルクが入っているわけではないが、石灰か何かで調整された真っ白のお湯だ。ここの湯温はぬるめに設定されている。このほかに深湯(水枕と6点座ジェット3基)、浅湯は床バイブラ湯だ。これらの湯温は42℃を指していて、ずっと浸かっていられる温度だ。そのためか長湯の人が多いので、いつでも浴槽が混んでいるので、賑やかだが落ちつかない部分もある。昔の銭湯に近いだろうか。なお、ペンキ絵は外国の風車のある湊を描いた特殊なものだ(原画の版画がロビーに飾られている)。ペンキ絵には平成12.12.18とだけ記載がある。そんなわけで綺麗に手入れされた人気のある銭湯だ。そして良く保存された外回りのレトロな遺構、特に2匹の鯉が泳ぐげ魚は天下一品だ(銭湯のページの表紙にも飾らさせていただいている)。 |