訪問記 【2009.1.24】
ここは阿佐ヶ谷の駅からも近い裏商店街沿いにある立派な瓦屋根(平入り)の一軒家銭湯だ。ところで改装が大幅にされていて玄関から一歩入れば快適なニュー銭湯張りの温浴施設へと生まれ変わっている。
自動ドアーから中に入ると本来の男女の境部分にロビースペースが作られていて、下足箱も部屋の中にある。鍵は松竹錠?で左右の壁際にある。左手に横向きにフロントがあって、いつもの髭ずらのちょっとお洒落なご主人も元気そう。フロントの奥に小さいながらもソファーテーブルとテレビあり。天井だけは昔ながらの格天井がすべてを覆っているのがレトロファンには嬉しい。
左右の暖簾から脱衣場へ。けっこうモダンに変身していて、レトロ銭湯の面影はない。がとても綺麗で感じがいい。ちょっと右手前に四角いスペースがあって椅子などが置かれている。サウナ部分が脱衣場にせり出しているので部屋の構造もジグザグしていて、ロッカーもあちこちの壁にあり。男女境には化粧台。体重計は?失念。
さっそく洗い場へ。とにかく綺麗なタイルの張り替えられていて、ブルー基調でところどころにイルカのデザインの飾りタイルが貼られている。島カランは1列でカランの配置は2-4-5-5-6、カランは8角銀、桶はケロリン黄色で椅子は普及版。正面は丸山さんのペンキ絵。20年6月10日、西伊豆と書いてある。奥が富士山で手前は小島がいくつか並んでいる感じ。
そして浴槽がなかなかの充実度。左手は横向きに座湯(5点ジェット)とエステ風呂(ビッグジェット2基)が一つずつ、真ん中がバイブラ(下からライトアップ)、横に電気風呂(確か)と続く。L字状に浴槽が広がっていて、右手奥に薬湯槽(じっこう)、ここがぬる湯になっていて、皆に人気。そして一番手前が超広い水風呂(これがきもちいい)。カラン周りなどは御影石張りでゴージャスな感じ。そして乾式サウナ。横長2段でそれほど広くはないものの、温度は良好で水風呂と何回も循環できて止まらない。水風呂とサウナの間に石でできた長椅子が造られていてここで休息できる。
というわけで、阿佐ヶ谷の玉の湯は、外は瓦屋根のレトロ、中はすっかりニュー銭湯ばりの充実した内容の温浴施設で、御影石の石張りの新しいブルーのタイル張りもすがすがしい、現役バリバリの人気銭湯だ。
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