第一宝湯

【2003.2.20】  

第一宝湯
杉並区天沼3−38−12
03-3398-2392
16:00-25:00 水曜休、フロント。
荻窪駅を北口で降りたら青梅街道を少し東へ進む。荻窪駅前入り口の信号のある交差点を左折して北上していく。天沼八幡神社のところを左に迂回してさらに北上すれば、四面道から阿佐ヶ谷北六の交差点へ向かうバス通りに出る(杉並5小バス亭)。ここで左折してしばらくいったところをさらに左折(細い路地)してすぐの左側。


コメント:バス通りから少し引っ込んだ細い路地に面して第一宝湯は建っている。立派な唐破風と上には堂々の千鳥破風を備えた典型的な東京型銭湯の外観だが、瓦もきれいで古い感じがしない。最近に瓦を葺き替えたのだろうか。また、玄関回りはきれいに改装されていてガラス張りのモダンな雰囲気になっている。それでいて簾をうまく利用して和風な感じを醸し出している。本来の入り口より右側の共通の玄関からロビースペースへ入る。本来の正面にフロントがあって、奥の女湯がわにロビーが伸びている。さらに暖簾をくぐって脱衣場へ。ここは見事な高い格天井があり、島ロッカーと壁際にロッカーが並び、右奥にトイレに続く扉あり。庭や戸外へ向いた引き戸などはない。手前に長いすが置かれてくつろげるようになっている。洗い場へ入るとやや狭い感じを受けるのだが、それは右側手前に大きくサウナスペースをとっているからだ(サウナ未体験)。左手前には立ちシャワーブースがあり、右奥のサウナスペースに続く部分に水風呂あり。島カランは本来2列であったと思われるが、右の1列はサウナスペースに吸収されていて壁際のカランに様変わりしている。これらのカランと床のタイルは昔ながらのものが残されている。が、すべてwaguriのシャワー付きで、配置は8-5-5-4となっている。シャワー・カランともやや温めだが、水量はふつう。さて、正面奥には立派な富士山のペンキ絵が控えている。富士五湖からの眺めだろうか。記載はないが、ヨットの浮かぶ穏やかな画風だ(丸山師によるもの?)。最後に浴槽だがこれはかなり改装されていて、結構郷かなラインナップだ。左にビックジェット、7点座ジェット2基と続き、右奥には大きな面積の床バイブラがある。湯温は残念ながら埋太郎がいて40℃の表示になってしまっている。体感的にも少しもの足りない(これはその日のタイミングだから仕方ない)。脱衣場に昔の宝湯の洗い場の写真が飾られていた。見事なタイル絵のまえに豪快に木桶が並べられている。実物が見られたらどんなにすばらしことかと思うがかなわぬ夢だ。でも、そんな歴史の証を誇らしげに飾ってあるところがすばらしい。

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