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第二宝湯 dainitakarayu
杉並区本天沼2−7−13
03-3390-8623
15:30-25:00
金曜休、フロント


訪問記 【2009.1.25】

建物の上が自宅になっているようなアパート風一軒家銭湯なのだが、玄関周りはモダンに綺麗に改装されているので、近代的デザイナー銭湯という感じ。


実際かなりお洒落な設計士が手がけたと見えてどこもかしこもお洒落な感じだ。左手角に玄関スペースがあってL字状に下駄箱が(シリンダー錠)。右を向いて自動ドアーから中に入ると右奥に向かってソファーテーブル、奥にはテレビが設置されていて、のんびりくつろげるようになっている。フロントは玄関スペースの裏。女将と話をしたあと暖簾を潜って脱衣場へ。このあたりの構造もかなり変わっていてフロントの裏が通路になっていて右に行くとそのまま男性側の脱衣場につながっている。さらに進むと住まいへ抜けられるよう。フロントの後ろの左側にはドアーがあって女湯の脱衣場につながる。要するの左右が非対象。


脱衣場は天井低め、あちこちにモダンなお洒落でカラフルな柱などで飾られている。ロッカーも変わっていて、階段状にジグザグと上り下りしていて、ロッカーに扉があるのは交互碁盤の目状。男女境に化粧台。体重計はレトロなアナログ体重計で貫目もついているがメーカー名が書いてない。

浴室へ。天井は低めのドーム状、排気は良好だが特に寒いわけではない。島カランは1列でカランの配置は6-5-5-5、カランは5角銀、桶はお洒落な平たいもの、椅子も変わっていて樽状で座りやすい。カラン周りは大きな白タイルが基調になっている。正面、以前は緑の山並みがシンプルに描かれた変わったペンキ絵だったが、早川さんの定番の富士山のペンキ絵に変わっていた(とはいえだいぶ前の話で、17年7月22日、西伊豆と書かれている)。奥に富士山、岩に波しぶきがぶち当たる定番の西伊豆の風景だ。L字状に右壁にも続きの山道が描かれていて面白い。

そして浴槽。これはなかなかの充実度。ここは薬湯が売りで、経営者がいろいろな薬湯を見つけてきては使っている凝りよう。いわゆるメインの浴槽全部が薬湯になっているのだ(今日はじっこうのような匂いの漢方湯)。右からバイブラ湯、真ん中が5点ジェットの座湯2基、次に電気湯があって、最後に大きな水湯(ここだけ薬湯ではない)。湯温は薬湯なのでどれも42℃ぐらい。

サウナは男女境に位置している。横長1段で、遠赤外線サウナヒーターで90℃ぐらいだが、汗はよく出る。サウナを出たところと反対側に2基の立ちシャワーブースあり。


というわけで、ここはこじんまりとはしているがお洒落で綺麗(掃除も頻繁)で、薬湯が充実しており、サウナも水風呂もいいなかなか質の高い未来型の温浴施設だ。それでありながら伝統のペンキ絵も復活している申し分のないデザイナー銭湯だ。

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