訪問記 【2009.2.22】
今日は近場の阿佐ヶ谷北の亀の湯へ。外観は昭和中期的一軒家銭湯なのだけれども、浴室はオリジナルの原型をままとどめた、今となっては貴重な銭湯だ。温泉に来ているようなまったり感があるな。ここは関係者が区議かなんかに関係しているのか選挙ポスター目立つ。そんなわけでか入り口は綺麗に改装されていてバリアフリーで車椅子でも中まで入場できるように工夫されている。
本来の男湯側の下足箱だけが残されており(松竹錠)、自動ドアーから中に入るとぐるっとコの字に回ってロビースペース。その中心にフロントがあってご高齢(そう)な大女将が受付を守っている。ロビーにはソファーセットがあってテレビなどが置かれている。暖簾から脱衣場へ。天井は高めではあるがフラット。入り口裏に化粧台。長椅子がいっぱい置かれていて、あちこちでくつろげる。男女境は蛇腹開きの扉になっていて開け放つと集会が開けるようになっている。体重計はHokutowの大型のアナログ体重計。
浴室へ。ぱっと見、温泉的ないい雰囲気。島カランは2列、低めの三角鏡のみでシャワーなし。カランの配置は8−6−6−6−6−8、カランは久々温泉マークの赤青、桶はケロリン黄桶、椅子は巨大背もたれ付き。浴槽は古典的なマーブルグリーンタイルで縁取りされた浅・深湯で、全部場スクリーン入り。浅湯の右には緑の水中ランプ、バイブラ、さらに3点背ジェット2基、深湯は色物なし、湯温は43℃以上はあって、おそらく薪炊きの柔らかいお湯。
ビジュアルもいろいろ見どころ多し。ペンキ絵は中島師のやや前のもの(覚書は女湯にあって平成19年らしい)、描かれている構図が変わっている。男湯の左寄りの上に富士山(男女に跨っているようで、微妙に男湯側にある)。右手に砂浜が描かれていて。沖合いの岩に波がしぶきあがっている(中島師にしては珍しい)。ペンキ絵の下には魚のタイル絵(女湯は白鳥らしい)。男女境のタイル絵がまた大胆で大きな南国系の花だろうか、その間になんと羽根を畳んだ孔雀2羽。
というわけで、阿佐ヶ谷の北の商店街のはずれ、住宅街が始まるところにある亀の湯は、外観は昭和レトロ、改装よろしく、浴室はむかしのままの見どころ満載のレトロファン大満足の生き生き銭湯だ。
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