松の湯


【2004.6.24】  
松の湯
新宿区上落合3−9−10
03-3368-2352
15:30-24:30
、土曜休、フロント。
地下鉄東西線の落合駅で下車すると、早稲田通りと山の手通りの交差点(上落合2丁目)にでる。この北西角の山の手通りと平行して走っている路地を北上(下りの坂道)してすぐの左側にある。駅から1分。


コメント:右下下がりの斜め傾斜地に立つビル銭湯で、左端の中2階が入り口で2階部分が銭湯部分だ。上の方は自宅になっているものと思われ、そこにある庭ベランダに鬼瓦などが飾られているところからはかつては宮造り銭湯だったのだろうか。坂道の途中にあるためか、かなり変則的な構造になっている印象。玄関を入ると左側に下足箱、右壁の両側に男女の入り口があって白と青の暖簾がかかっている。小さな男女マークが貼られてはいるもののあまり目立たない。で、青が男に決まっていると早合点してしまって奥の暖簾をくぐって中へ入ってしまった。右に折れてフロントで料金を払おうとしたら「こちらは女湯ですよ」、これは初めての大失態。あわてて逆側に入りなおして平謝りに謝ると、「良くあることですよ」と慰めてくれたてとりあえずホッ。奥が女湯ですからくれぐれもご注意下さい。
脱衣場には横向きに島ロッカーあり、右の壁際にもロッカーが並んでいて、常連さん用の棚もある。壁には凧が飾られていたりして賑やかな感じの脱衣場だ。男女境の壁上にテレビがあり、その下にはHokutouの体重計が置かれている。早速、洗い場に入ると手前の方に小さな島カランに左右壁際のカラン(カランの配置は5-5-5-5で、右壁のカランだけ珍しくパドック形式になっている。湯温・湯量良好)。縦長の奥のスペースが浴槽群になっているのだが、一番奥が高台になっていて、奥の熱湯浴槽から手前の温湯の浴槽に向かってナイヤガラの滝のようにお湯が注ぎ込まれている。温湯浴槽には水枕が付いており、壁にはトルマリン源泉の説明書きがある。さらにその手前は重なるように温めの薬湯(久根源)槽が並んでいる。奥の熱湯槽の湯温でも43℃弱といった感じで、この浴槽は左奥にクランクしていて、そこに打たせ湯がある。浴槽群の奥は硝子窓になっていて、外側に造られた目隠し壁で仕切られている。さらに、浴槽群の右側には有料サウナ室があって、その奥に洞窟状の水風呂が設置されている。
ビジュアル的には際立ったものはないのだが、洗い場に入ってすぐの左側の壁際に「表彰台」が造られており、壁にはなんと五輪マークと中国と韓国の国旗が貼られている。注意書きには「健康お立ち台」と書いてあるが、意味不明。あと、パドック状カラン室の一番奥に足ふみ健康石があり、また右手前に立ちシャワーブース1基がある。
とにかく駅から1分というのが魅力的で、外壁にも「務め帰りに一風呂どうぞ」のような宣伝文句が貼られている。そんなわけで松の湯は入浴そのものを楽しむために造られたかのような機能を重視した都会型の銭湯だ。

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