東京浴場

【2005.4.29】  
浴室内の写真を見る

東京浴場
品川区大井2−22−16
03-3771-4959
15:00-23:30
、月曜休、フロント。
東急大井町線の大井町駅下車。駅前通りを南下して右折、しばらく行ったところを斜め左に曲がり、ニコン光学通りを進んでいった右側。駅から7分。


コメント:大井町駅から西大井駅に向かって斜めに南下する通りがニコン通り。その名の通り西大井駅近くの両側にニコン大井工場とモダンなビルが立ち並んでいる。日本光学を興した祖父への思いから胸が熱くなった。このニコン光学通り、ニコンの町のお膝元にたたずんでいるのがその名も東京浴場。外観は伝統的な唐破風屋根の宮造り銭湯だ。上段にかぶさる千鳥破風の懸魚の位置にかわいらしい鶴のペンキ絵が描かれている。唐破風には幾何学模様?の懸魚が付いている。玄関周りは少し改装されていて、玄関を入った正面には壁一面にお花畑の写真が飾られている。旧女湯の入り口が共通の入り口になっていて正面にフロント。左手の入り口にある暖簾をくぐって脱衣場に入る。改装されたフロント部分にスペースを削られているため変則のL字型で、左奥に向かって長く伸びており、その突き当たりにそれは立派な庭が広がっている。岩山、灯篭、そして金や錦の立派な鯉の泳ぐ池がある。折り上げ格天井も見事で、花々を描いた装飾絵で飾られている。久しぶりに乱れ籠が積まれているのを見ることもできた。アナログ体重計はHokutouのもの。浴室へ入ると横に広がるなかなか大きなスペースで、男女境に中庭が設けられている。そこには季節がら見事な紫のサツキの花が満開状態だった。島カランは2列、その左のカランには古典的にカラン以外は何も付いておらず、右側のカランも横長鏡のみ。左右に立ちシャワーブースが2基、1基付いているのでカランの配置は7-7-7-6-6-6。湯温・湯量良好。正面には残念ながらペンキ絵はなくて欧風山並みの写真パネルに置き換わっている。浴槽は左から浅湯(2点ジェット2基)、深湯と並んで中庭の向こうの位置によもぎの薬湯の3浴槽。湯温は熱めの43℃ぐらい。
というわけで、東京浴場はニコン通りのお膝元にある伝統的な東京型宮造り銭湯で、ゴージャスな内装が眼を引く見事な銭湯だった。

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