天神

【2006.5.20】  
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天神湯
品川区北品川2−23−9
03-3471-3562
14:00-25:00、水曜休(祝日は営業)、番台。

アクセス:京浜急行の新馬場線で下車。大通りの第一京浜を少し北上して、品川神社の向かい側を右折。商店街を少し進んで行った右側にある(花道あり)。駅から5分の記載。


コメント:
東海道の旧品川宿というエリアなのだが、板橋や北千住などの中仙道や日光街道の休宿場町に比べるといかにも閑散とした感じだ。その旧東海道から新馬場駅へ続く商店街も、もともとは品川神社の参道だったと思われるが、大きな国道(第1京浜)によって分断されていて、かわいそうな感じになっている。そんなこんなでこの周辺に一杯あった銭湯も続々と廃業(金泉湯に煉瓦湯)しているようで、レトロ感の強い天神湯に入ることにした。

商店街自体が昭和の雰囲気を色濃く残しているので、さほど違和感はないが、天神湯の建物は相当老朽化している模様。外観は
モルタル風のちょっとアールヌーボー風な造り。でも暖簾をくぐって玄関にはいれば、お馴染みのレトロ銭湯の玄関だ。

昔ながらの木の引き戸を開けて、
番台で料金を払って脱衣場へ。中央に島ロッカーが1列あってこじんまりとしたスペースだが、外側の壁側はレトロなガラス戸になっているので開放的な感じがする。そして、そのガラス戸の外には狭いながらも、大きな鯉の泳ぐ池が建物に沿うように広がっており、また形の良い茶色の灯篭が置かれいて、ちょろちょろと流れ落ちる水音が心地よく響いている。そんな風情をながめつつ、ガラス戸手前に置かれた木製のベンチでくつろぐことができる。体重計はKeihokuのアナログ体重計。

さて、浴室へ。ここもこじんまりとした空間だが、小さいながらもしっかりと
ペンキ絵がある。中島師のタッチで長閑な渓流が描かれている(女性側は富士山)。また、ペンキ絵下にはオランダの田園風景を描いた既製品のチップタイル絵も付いていて、風車やら橋などが描かれている。浴槽は左からバイブラ湯、水枕付きの5点ジェット付きの座湯2基(湯温は42℃強)、最後に一番右側がじっこうの薬湯(湯温43℃強といい感じ)。島カランは1列で、カランの配置は6-6-6-6、湯温等良好で、カラン回りや床のタイルなどは比較的新しいものに張り替えられている。

というわけで、旧品川宿の天神湯は昭和の商店街の趣を今に伝えるような、こじんまりとした昭和レトロの銭湯だった。

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