広尾湯

【2004.6.7】  
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広尾湯
渋谷区広尾5−4−16
03-3473-0624
15:00-24:00、水曜休
、フロント。
地下鉄日比谷線広尾駅で下車したら広尾橋の交差点から広尾商店街(西向き)の方へ入る。少し進んですぐの右側にある。駅から1分。


コメント:この商店街筋に入ってみて気がついたのだが、通りの突き当たりにお寺の門があり、この界隈がかつての門前町であったことを知った(地図では祥雲寺、香林寺、手前に霊泉院となっている)。しかし、商店の入れ替わりが激しくてお洒落な店が増殖しており、外苑西通りのバタ臭い雰囲気に染まりつつある。広尾湯はそんな通りの入り口付近にあるビル銭湯で、夕方の風呂屋前の人通りも激しくてシャッターチャンスを見つけられないほどだ。寺で葬式があるのか喪服の集団が通りかかって、「へえ、こんなところに銭湯があるんだ。帰りに入っていこうか。」なんて言っている。
さて、暖簾をくぐるとぐるりと踊り場、左の傘建てに傘を入れて、その鍵を靴の中へ入れて下足箱へ入れる。ドアを開けて中に入ると正面にフロント。おやじさんが「いらっしゃい」と元気に挨拶してくれるのが気持ちいい。料金を払うとロッカーの鍵を渡されてこれを持ってさらに男女別々の暖簾(ここに男湯と書いてある)をくぐって脱衣場へ。ビル銭湯らしい昭和モダン的造り。脱衣場上の壁に洋風な飾りパネルがあり、洗い場との境上には例の裸婦と熱帯魚の擦りガラスがある。天井からは小ぶりな3枚羽根扇風機2基ぶら下がっており、島ロッカーと壁ロッカー、ベンチに洗面所、Hokutouの秤などがある。
さて、洗い場へ。島カラン1列で、右手に立ちシャワーブース(カーテン付き)3基。カランの配置は7-6-6-4で、シャワーの湯量は良好(カランはやや弱い?)。天井全体が大きなアーチ型をしていて、オレンジ色と白の縞模様。そして正面壁には一面を覆い尽くすタイル絵。洋風の湖と王城、遠くにはこれまた洋風な山並みが描かれたもの(女湯側も同じようだ)。洗い場やカラン、浴槽のタイルは新しいものに張り替えられているのだが、おそらくこのタイル絵がなかなかの力作なためか、このタイル絵およびこれより上の壁のタイルは古いままの小粒なタイルが残されている。浴槽は基本的には浅・深の2層だが、浅湯は左から水枕付き8点ジェット座湯2基、続いて柱状巨大水柱バイブラ?湯に分かれており、そして深湯にふつうのバイブラ湯があるという構成。湯温は意外に熱めで深湯で46℃(浅湯で45℃)ぐらいといいお湯だ。
そんなわけで、広尾湯は機能的で都会的な感じのする、活気に満ち溢れた商店街銭湯だ。

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