訪問記 【2009.1.10】
新年会が西新宿であるということで、至近にある羽衣湯(住所では渋谷区)へ。風がひどく強くて凍りそうな夕方。外に出るのもいやな状況の中、寒さをモロにこらえて羽衣湯へ。駅から裏に回るのだがこの辺は獣道のように道が交錯していてほんとわかりにくい。駅から右に回ったのが失敗で、ぐるぐる回ってやっとのことで到着。帰りは小さな商店街風のところを道なりに進んでいったら駅の左側に出るじゃないの。ところでこの通りにはなぜか散髪屋が3軒あるのだ。2軒見つけただけでも驚いたのに3軒目に出くわしたときは???
羽衣湯はモダンなビルに全面立替したリニューアル銭湯。形が変わっていて円形ビルで、浴室は2階部分。外から見ても2階部分に大きく丸く貼られたガラス窓が湯気で曇っていて、否が応でも入浴気分が盛り上がる。ましてこんな寒い日に、1分でも早く湯船に浸かりたい、とばかりそそくさと玄関へ向かう。とにかく超人気の銭湯と見えて人の出入りが頻繁で途切れることがない感じ。
玄関スペースも広いねえ。松竹のシリンダ錠だったかな。左へ折れてロビースペースに入ってびっくり。左奥の談話室には本棚がずらっと並んでいて、図書館のよう。多くの人が本を読んだりしてのんびりとくつろいでいる。右手のフロントでサウナも頼むと1000円とのこと。サウナ料金は結構するね。左手の暖簾を潜って脱衣場へ。ここも広くて壁際と左手の洗面台裏にもコインロッカーが並ぶ。奥には縦長の大きなロッカーもある様子。鍵はやはり松竹錠。
早速、奥の扉から向こうへ進むとなんと右手に階段。浴室は2階というわけ。しかしこれだとお年寄りとか足の悪い人はたいへんだよなあ。上に上がってみると建物の形がモロにでていて、洗い場も扇型に広がっている。左手のさらに階上にはサウナ客専用の休憩ルームがあって、ビーチ風のベッド、テレビ、そして灰皿完備。浴室は窓際にずらっとカランが約20基ぐらいずらっと並んでいる。カランはニュー銭湯ばりの温度調節器付きカラン。椅子や桶も普及版でケロリン桶ではない。
浴槽の構造はちょっと不思議な感じ。手前に大きな浅風呂があって、次に乾式サウナ室があって、露天の出口に続いて水風呂、そして奥に色物風呂があるのだが、要するに2つの浴槽部分がサウナ室で分断されているのだ。奥の色物風呂は円形の中心部分にあるので円形でもいいのにジグザグコノ字になっている。一番奥は6点横ジェットの水枕付寝湯、次が深湯で、大きなビッグジェットが縦の2基のエステ風呂が2つだ。サウナはまあまあの広さで温度は十分(ひかっけキーで入る)。扉から円の中心に向かうと外気露天風呂(赤褐色の薬湯)。しかし、ほかが広い割にはここは狭くて2人ぐらいしか入れないので、いつでも満員。順番待ちするも結局一度も入れなかった。入り口手前の浅湯がだだっ広いのに奥と分断されているためにやや人気がなくて閑散としている。
というわけで、リニューアル羽衣湯は温浴施設は申し分なくニュー銭湯も顔負けの至れり尽くせりのいい銭湯で人気も上々だ。しかし、湯船の構造が惜しい感じなのと、露天が小さすぎるのがもったいない。しかし、サウナにも入ってすっかり温まって、新年会は大遅刻となってしまった。まああいいか。
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