長生館湯

【2002.12.2】  
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長生館湯
渋谷区千駄ヶ谷5−12−9
03-3352-2685
16:00-24:00、土曜休→廃業(2007年5月末)、番台。
JR代々木駅南口で降りたら線路をくぐって、さらに踏み切りを渡って環状線の内側へ抜ける。道なりに進んでからすぐ右折して明治通りに出る。信号で横断歩道を渡って反対側へ出た後、明治通りに沿って右へ進んで、次の信号で左斜め前へ向かう路地に入る。八百屋(左)、肉屋(右)を過ぎて少し進んだところの左側。駅から5−6分。


コメント:明治通りの一本裏側にこんなにひっそりとした商店街があったのかと思わせるような通りだ。欄干のあるような古びた民家も残っている。そんな一角に透かし彫りのげ魚のある昔ながらの銭湯がたたずんでいた。古びた昔のままの木の引き戸を開けて脱衣室へ入る。番台の木は少し年代が新しく?ロッカーの扉も比較的新しいもののようだ。ライトアップされた小さな壺庭があって、庭へ出る引き戸は昔のままのものだ。トイレに続く渡り廊下の端を松の木の幹が貫通している。脱衣場の天井は格子だが、狭い天井なのでアールはない。さて、洗い場の中だが、こじんまりとした空間だが正面にペンキ絵とその下には熱帯魚のモザイクタイル絵、男女境にもカモメと夏の海を描いたモザイクタイル絵あり。ペンキ絵に説明書きはないが、西伊豆から見た富士山か?浴槽は左に深湯(床バイブラ付き)、右に浅湯(2本ジェット2基、中央のトンネル状のタイルから大きく吹き出る噴水湯あり。湯温は42℃を指していてちょうどい湯加減で、ついつい長湯をして体が真っ赤になるお湯だ。島カラン1列(シャワーなし)でカランは7-6-6-6の配置。古い銭湯ではカランの湯量・湯量が今ひとつのところが多い中、ここはシャワーともどもカランの湯量は非常に勢いがあり、湯温も熱くもぬるくもなくてちょうどいい。床とカランの壁あたりまではきれいなタイルに貼りかえられている。桶は文字なしの黄色。立ちシャワーブースなし。何はなくともお湯のいいレトロ銭湯でした。なお、銭湯マップには「貸切気分でゆったりと」と書いてあった割には結構混んでいて(開店1時間目)、貸切はないよねと思っていたが、やがて皆出て行ってしまい、その後はほんとに貸切状態になってしまった。この傾向(つまり開店後のラッシュとその後の短時間の閑散期、そしてまた夜のラッシュ)はどうもどこの銭湯も同じようだが・・・。

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