訪問記 【2008.7.12】
ロケーションは代々木八幡駅の南側、商店街から少し左折して入った路地の左側。駅の真裏ではないが、発射台型の煙突がホームの向こうに聳え立つ感じ。この路地にはけっこう洒落たイタ飯屋や日本食のレストランもある。建物は昭和中期的な平入りの一軒家銭湯(入り口上がライトアップされていて、モダンな感じ)。右隣に母屋があって、その下がコインランドリーになっている。銭湯の入り口は左端で、正面に下足箱があって右に折れてロビースペースに入り、本来の正面にあるフロントで料金を払って、暖簾を潜って脱衣場へ。
中央に島ロッカーが横向きに合って、左壁のロッカーの上にテレビ。体重計はデジタル。右奥に化粧台があって、その手前にはモダンなマッサージ椅子。フロントが脱衣場にせり出すように改装されているので、中に出っぱっている。横長の冷蔵庫があるが、料金はガラスの小窓を開けて払う形式。枡を積み上げて「開運」というような文字が描かれ、破魔矢が立て掛けてあって神棚になっている様子。
洗い場へ。壁は定番の水色ではなくアイボリーで、床やカラン周りのタオルは綺麗なものに張替えられている。特にカラン台は高級そうな石が使われていて高級な感じ。1人づつの鏡の下にはマジョルカタイルならぬ、幾何学模様のプリントされたタイルも使われていて、感じがいい。島カランは2列で、カランの配置は3-4-4-4-3、湯温・湯量は良好。カランは水色、ピンク色の五角形(中心に赤・青)のもの。一つの島カランの1面は壁のみ。立ちシャワーブース2基。
そして、正面壁。ちゃんとペンキ絵があるのだが、浴室全体が横長のため(立地状況のため)、えらく近くに感じられる。で、描かれているモチーフも変わっていて、精進湖越しの富士山なのだが、湖畔に建つ藁葺きの家や蔵?などがリアルに描かれている。平成17年11月16日、早川と覚え書きがあるのだが、始めは目を疑った。富士山の描き方が、あまりにもおとなしくて丸山さんかと思ったほど。なお、湖には珍しく、逆さ富士も描かれている。最後に浴槽は左から6点ジェットの水枕付き座湯3基、電気風呂、赤外線で底から照らされたバイブラ浅湯というラインアップ(深湯なし)
というわけで、八幡湯は商店街の一角の駅至近にあって、中は綺麗に改装されていて立派なペンキ絵もある使い勝手のいい良い銭湯だ。経営者も若く、なかなかの込みようで人気もあるようだ。
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