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銭湯の内側を見る |
代沢湯 世田谷区代沢4−39−9 03-3412-2223 15:00-23:30 8、22日休/日曜、祝日は前日休→廃業、番台。 小田急線の下北沢駅で降りて、茶沢通りを南下する。左手の代沢小を越えたらすぐの北沢川緑道を左折してしばらく進むt煙突が見えてくる。路地を2−3本横切ったところで右折した左側。もちろん代沢の交差点を左折して進んでもいい。駅より7分ぐらいか。 コメント:とにかく手の加えられていない昔ながらの瓦屋根の小さな銭湯だ。玄関を入るとなんと踊り場がなくて下足箱の前にはすのこが敷いてあるだけ。下足箱も昔のまんまの木製で、下足錠も東京では見たこともないような旧型のおしどり錠だ。入り口の引き戸もむかしのままのもので、中に入るとさらにすべてのものが昔のまんまであるのが珍しい。番台も古いいねえ。親父は脱衣場のソファーにどってり腰掛けていてそこで「いらっしゃい」と・・・。格天井ではあるがアールはない。島ロッカーはなくて左の壁際だけに木製のふるびたロッカー。大半は鍵がなくなっていて(多くは旧型のおしどりのシリンダー錠で、TOUKYOに取り換えられているものもある)、乱れ籠を使っている人が多い。おやじは常連客の背中にクリームを塗ってあげたりしている。みんな超知り合いのようで、輪になってくつろいでいる。さて、洗い場に入ると真ん中に鏡もシャワーもない、古い島カラン1列。よってカランの配置は5-5-5-6とこじんまりしている。タイルはすべて古いままだ。男女境の壁の最上部にはマジョルカタイルのようなものが、1層だけ貼られていて(ぼたんの花か?)、その下側は四角い定番のタイルが斜めに、つまり菱形になるように貼られているのがさりげなくお洒落だ。正面にはペンキ絵、特に説明書きはないが、女湯側が富士山で、男湯の方は珍しく砂浜のある海辺の景色。沖合いの岩は夫婦岩のようでもあるが定かではない。砂浜には小さな船が2−3槽陸揚げされていて、沖合いにはヨットが数隻。ここらあたりの感じからすると丸山師によるものか。そして浴槽は典型的な大きめの浅湯と狭めの深湯で、気泡がそれぞれ数条上がっているのみ。実にシンプルだ。湯温は50℃を指しているが、明らかに壊れていて43℃ぐらい、とても温まる、いかにも薪で炊いた感じのいいお湯だ。そんなわけでレトロ感満載の場末のいい銭湯だ。 |
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