新寿湯

【2008.5.31】  
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新寿湯
世田谷区玉川3−23−27
03-3700-1320
15:30-23:30、日曜は15:00-、月曜休
、フロント。
アクセス:東急田園都市線の二子玉川駅西口で降りたら道なりに高島屋の方へ向かう。横断歩道を渡って左折し、本館と南館の間の道を進んでいく。多摩川を渡る国道246号線の高架道路の下を潜って突き当たったら、二子玉川商店会の通りを右折してすぐの左側、花道の奥にある。駅から5分。


コメント:銭湯ナイト2に参加する前に二子玉川の新寿湯に直行。 東急の二子玉川駅、急行停車駅なんだ。三軒茶屋の次の停車駅で、渋谷から10分で着いたのは驚き。小雨のそぼ降る中、巨大な高島屋のビルのあいだを進み、国道246の架橋を潜るといきなり昭和レトロな雰囲気。小さな商店街を右折してちょっと歩いていくと左側、花道の奥に新寿湯の正面全体が見えている。右手前がコイン駐車場になる前は前に建っている建物に隠れて全体は見えなかったのだろうなあと想像する。

建物の外観は
昭和中期的な一軒屋銭湯で、玄関周りは綺麗に改装されている模様。右の築地塀のような壁に温泉の分析表が貼ってあるのはさすが温泉銭湯。建物の左側一角のコインランドリーの入り口と銭湯の入り口が肩を並べるように並立している。玄関内へ進むと正面と左手にL字状に下足箱が並ぶ。右手に折れるように自動ドアーから中に入ると右手にフロントがある。最後となるかもしれない銭湯料金430円(6月から450円に値上げ)を払い、縦長の暖簾を潜って脱衣場に入る。脱衣場は天井が低めでフラットな空間だが、明るくてモダンな感じがする。珍しいことに左奥のサッシの外に簡易な喫煙所が新設してある。左手の洗い場手前に洗面台がL字状に並んでいる(裏側が水風呂になっている)。体重計はデジタル。

洗い場に入ると横長なスペースで、島カランは2列あり。カランの配置は5-5-5-5-4、というのも左手には
乾式サウナ室があるので、壁際にはカランがないからだ。カランまわりは新しく綺麗に改装されており、御影石のような石も一部に貼られていてゴージャスな感じがする。湯温・湯量は良好。 浴槽は正面壁下にあるが、左側の浴槽が前の方に張り出す変形の台形をしていて、左から浅湯(ジェットがあるが噴出してない、43℃ぐらい)、次が水枕付き7点ジェットの座湯2基、最後に一番左が宝寿湯の薬湯(42℃ぐらい)に成っている。左の2つの浴槽が温泉の浴槽で、薄い褐色のちょっと刺激のあるような存在感のあるいいお湯だ。サウナを出たところに源泉を使った水風呂もあって(20℃)、これがなんとも気持ちがいい。源泉はちょっと褐色がかっている感じがする。 そし最後にビジュアルだが正面浴槽上に大きな一面のモザイクタイル絵。描かれているのは湖水の奥の富士山だ。左には小さな帆掛け舟が描かれているかと思えば、右の方には軍艦のような大きな船があり、また女湯側には日の丸の入った戦闘機が富士山目掛けて飛んでいる。富士山の右上には上限の太陽(月?)が浮かんでいるというなんとも不思議な絵だ。

そんなわけで、東京でも珍しい黒湯ではない褐色の刺激性温泉銭湯の新寿湯は、綺麗に改装されていて乾式サウナも完備したゴージャスな昭和リニューアル温泉銭湯だった。6月10日で閉店とはほんとうに惜しまれる 。

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