藤の湯
【2003.1.12】  
銭湯の内側を見る

藤の湯
世田谷区玉川台2−1−16
03-3700-3920
15:30-23:30 金曜休、フロント。
東急田園都市線の用賀駅を降りたら駅前のバス通りを環状8号線と玉川通り(国道246号)の合流する瀬田の交差点のほうへ向かう。交差点手前の細い路地を右折した左側にある。駅より8分。


コメント:。脇から正面を覗き込めば唐破風屋根の立派な外観を持ち合わせているのだが、改装されて横から入る形式の入り口は、さながらしゃれた日本旅館か料亭の入り口の趣だ。玄関を入った右側にあるフロントも旅館のフロントを思わせるようなものだ。その両脇から下足入れに履物を入れて引き戸を開けて中に入る。脱衣場はゆったりと広い感じで、木のぬくもりに合うような色使いできれいに統一されている。さて、洗い場に入って天井を見上げれば水色のペンキで塗られた普通の高天井なのだが、普通の目線で洗い場を見渡せば、それはどこかの温泉の和風風呂そのものだ。正面の普通ならペンキ絵のある壁は木の板がはめ込まれていて、そのふもとに浅湯、深湯の2槽の浴槽が並んでいる。その中間に位置には菖蒲をあしらった見事なタイル絵(大きな四角いタイルによるモザイク画)がぐるりと取り囲んでいる。男女境の壁際に話題のヒノキ風呂が置かれていて、その上部には男女部分にまたがるように立派な櫓と鬼がわら付きの千鳥破風屋根が組まれている。洗い場内の床には2本のしっかりした白木の丸太柱が根を下ろしている。2槽の湯温は42℃ぐらいのちょうどいいお湯で、浅湯にバイブラ、深湯は座湯になっていて5点ジェットが2基備えられている。ヒノキ風呂は40℃ぐらいだろうか。備長炭が袋に入れて吊るされていてゆったりとくつろげる浴槽となっている。タイルはすべて高級なあたらしいいもので張り巡らされていて、島カランが1列あり、カランはすべてシャワー付きで湯温・湯量は申し分ない。カランの配置は6-6-6-4。立ちシャワーブース、サウナはない。その代わり男性側には別室に身障者用の特別室があって、小型のヒノキ風呂、タイルの円形浴槽、壁際にはカラン3個がつけられている。リクエストがあったときに湯を張ることになっているようだ。和風の趣のある内装はもちろん手入れも行き届いたきれいな銭湯だ。

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