昭和湯

【2006.10.22】 
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昭和湯
世田谷区三軒茶屋2−39−3
03-3421-9155
15:30-23:30、火曜休→2006年10月末
廃業、番台。
アクセス:東急田園都市線の三軒茶屋駅で降りたら世田谷通りへ入る。しばらく行くと左斜めに進む路地があるのでそこを進んでいく。環状7号線に出る手前の信号を左折してすぐの路地をもう一度左折した左側。駅から7分の記載。


コメント:残念ながら今月一杯で廃業と聞きつけて本日訪問。以前見に来たときは路地裏の小さな銭湯という印象だったが、改めて見てみるとなかなか威風堂々、
昔ながらの木の温もりが温存されたきれいなレトロ銭湯だ。しかし、周り中を最近風の住宅に取り囲まれ、浮いてしまっている感じもある。これも時代の流れか。

玄関を入ると正面に廃業の張り紙があり、なんと
昭和8年から70余年と書いてある。「昭和湯」という屋号はあまりにもありふれた名前かなと思っていたが、昭和が始まったばかりのときの開業、それで昭和湯というわけだ。当時としては昭和の時代が始まった期待やらが込められていたのだろう。

玄関内の天井も立派な格天井で、梁の作りなども重々しい。床に張られた小さな豆タイルが可愛らしく、昭和の郷愁を誘う。自動でない木製の引き戸は半開きで、中の様子が少し覗えるのも昔ながらの風情だ。番台で料金を払うとなんと廃業前のサービスで400円とのことで、恐縮して払う。脱衣場もなかなか見事で、外には縁側と現役で管理されている坪庭があって、池には金やら錦の大きな鯉が泳いでいる。体重計はKeihokuのアナロク体重計。島ロッカーは小ぶりのものが1列あって、その脇にゆったりとした長いすが置かれている。で、際立っているのが改装されて増設されたサウナ室。これが脱衣場から入るようになっているが、櫓が付けられて和風のいい雰囲気に仕立てられている。

さて、浴室だが、ペンキ絵はないと聞いていたので、ビジュアル的なものは期待していなかったのだが、改装されてきれいになっているのに、
和のテイストが残されていて落ち着きのある空間に仕上がっている。男女境壁は黒のタイルに深紅の模様とかなりモダン、そうかと思えば外側壁の窓は昔ながらの引き戸が残され、サッシが使われていない。この風情は今では東京でも数少ないと思われる。

島カランは1列で、カランの配置は6-6-6-6?だったかな(湯温・湯量良好)。手前には立ちシャワーブース2基があり、脇に
水風呂が独立部屋の中に設置されている。正面壁は周りと釣り合いの取れたレンガ飾りで、浴槽も石を使った重厚な感じで、左から回転流風呂、電気風呂、水中赤外線で照らされた2点ジェット噴射付きの浅湯となっている。

というわけで、三軒茶屋の老舗の銭湯昭和湯は、今は住宅街の中に埋もれながらも昔ながらのテイストを残し、内装の改装もすばらしい重厚な昭和を生きたレトロ銭湯だった。お湯の入り心地もすばらしい星付き銭湯だと思う。これはほんとうに残念。おじいちゃんが戦前に三軒茶屋に店を出していたと聞いているので、ひょっとしたらこの昭和湯利用していたかもしれないという思いがよぎった。

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