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内部の写真へ続く |
浩の湯 埼玉県和光市白子1−24−39 048-461-3658 16:00-23:00 6、16、26日休、番台。 東武東上線成増駅で降りたら川越街道(成増一)を越えて南下。突き当りを右折して進み、旭町小学校を通り越してさらに進む。旭町小入り口の交差点を左折して次の信号を右折し、しばらく進んだ右側。駅からは10分弱ぐらい。 コメント:浩の湯は起伏のある土地のやや小高いところに堂々とそびえ立っていて、唐破風屋根に鶴をあしらった懸魚のある立派な白壁の東京型銭湯だ。銭湯前が広い専用の駐車場(10台は優に停められる)になっているので、建物全体が四方から見渡せる壮観な眺めだ。 暖簾をくぐると左右の男女の入り口上に大きな「男湯」、「女湯」の看板が見え、これまた立派な総木造りの玄関だ。カナリアの下足錠付きの下足箱に靴を入れて中へ。番台の女将さんに料金を払って脱衣場に進めば左奥に伸びる広いスペース。左壁側のほかに中央横向きに島ロッカー一つ。その手前のガラス戸近くにソファーがあり、男女境の鏡壁の手前にKeihokuのアナログ体重計と縦長の冷蔵庫が置かれている。境壁上に懐かしい置き看板(浴場広告の敬心社とあるのが珍しい)が並び、鏡には「赤塚町氷川湯贈」と書かれている(親戚筋の銭湯なのだろうか)。また、「銭湯すたれば人情もすたる・・・」(詩人:田村隆一)の言葉が額に納めて掲げられている。天井は縞格子で、3枚羽根の扇風機が健在だ。 さて、洗い場へ。何だかちょっと薄暗い感じがしていたのだが、何と正面の壁一面に岩山が造られているのだ(これは国分寺も孫の湯にも匹敵する見事なもの)。岩の中腹からは滝湯が流れ、その下の広い浅湯は手前に丸く大きく張り出している。右側の少し狭い縦長の深湯はバイブラ湯になっていて、湯温は44℃に設定されている(実際は42℃ぐらいだが)。さらにうれしいのはわずかに残された正面壁の上中央部分に富士山のペンキ絵(静岡側からの眺め?、中島さん?)がしっかり描かれていることだ。さらに男女境壁には連山を描いたモザイクタイル絵もあって、ビジュアル的には申し分なし。 島カランは中央に1列で、カランの配置は5−6−6−9、湯温・湯量は良好。床やタイル周り、浴槽のタイルは比較的きれいなものに張り替えられており、さらに浴槽縁は石造りとなっており、なんとも贅沢な造りだ。ただし、湯気が立ち込め過ぎていてはっきりこれらを見ることができないのが残念だが、湯治場的な風情を醸し出ているともいえる。 そんなわけで、浩の湯は岩山が立派で湯治場風情の、威風堂々の東京型レトロ銭湯だ。 |
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