源ヶ橋温泉


【2004.9.18】  
内部の様子を見る
源ヶ橋温泉
大阪府大阪市生野区林寺1−5−33
06-6731-4843
15:00-25:00 月曜休、番台。
大阪JR環状線で大阪から9駅目(大阪−天満−桜ノ宮−京橋−大阪城公園−森ノ宮−玉造−鶴橋−桃谷−寺田町)の寺田町駅で下車。改札を出たら駅前の大通りを渡って右に進む。飲食店を両側に眺めながらしばらく進んで行くと源ヶ橋の交差点に着き、ここから左奥に長いアーケード付きの商店街が続いている(ここはちょっと店じまいしている店も目立ってやや寂しげな感じ)。このアーケードを抜けて終点に達する手前の路地を右折すれば、もう正面に源ヶ橋温泉が見える。駅から10分は有にありそう。


コメント:源ヶ橋温泉は美章園温泉とともに大阪のレトロモダン銭湯の双璧だが、外観だけで言うならば源ヶ橋温泉に軍配が挙がるか。とにかくL字状の路地の角地という絶好のロケーションにあるということにもよるが、ゆったりとして広い玄関前のスペースが見事な景観を形作っている。道端には石の道標のようなものがはめ込まれ、玄関脇にはかつて源ヶ橋でほんとうに使われていたという橋の欄干の石柱がまるで門柱のように建てられている。上を見上げれば大きな「源ヶ橋温泉」の看板(右から書かれている)、温泉マークを手にしたかの有名な自由の女神像(左右2体)、瓦屋根の上の鯱鉾、そして両脇の窓(四角窓と丸窓)を飾るステンドガラスなど、見事なオブジェがいっぱいに散りばめられている(これらはやはり昼間に行かないとつぶさには見ることができない)。玄関を入ると立派な洋風な飾り天井にシャンデリアが吊り下げられている。左右の壁際に下足箱(おしどり錠)が並んでいるのは美章園温泉と同じ。重厚で大きな洋風引き戸を開けて中へ入る。
脱衣場もやはり玄関部分と同様に見事な洋風な飾り付けが施されていて、高い洋風の格天井から釣り下がるシャンデリア、男女境、入り口左の衝立上の飾りつけ、浴室に入る壁の上のアーチ状に飾られた石のオブジェなど見事なもので溢れている。ロッカーは左側壁際に並び、脱衣場の中央にはテーブルとソファーがゆったりと置かれている。壺庭は灯篭や大小の石が配された見事なもので、その手前に左側にレトロなマーサージ機が2基並べられている。
さて、浴室へ。美章園温泉ほどではないが、かなり広々とした四角い洗い場スペース。左手の手前に水風呂(ひつじのオブジェから水が絶えず注がれている)、それに続く壁際にはカランが11個、さらに正面に回って5個取り付けられている(湯温・量ともに良好)。左手奥にオパール原石を散りばめられた浴槽があって本日は紫根の薬湯になっている。さらに左手手前に石の水枕(珍しい)付き4点?座湯2基、これに続いて主浴槽の深湯が並んでいる(湯温はどれも42℃強)。左手壁際には珍しく何もない。
そんなわけで、源ヶ橋温泉はとにかく外観が見事で、レトロ銭湯ファンはもとより建築をやっている人などもきっと喜ぶような、遊び心満載で風情満点の地元密着型洋風レトロ銭湯だ。

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