美章園温泉


【2004.9.18】  
内部の様子を見る
美章園温泉
大阪府大阪市阿倍野区美章園2−19−15
06-6713-0679
13:30-24:30 月曜休、番台。
大阪JR環状線で大阪から10駅目(大阪−天満−桜ノ宮−京橋−大阪城公園−森ノ宮−玉造−鶴橋−桃谷−寺田町−天王寺)の天王寺駅で乗り換えてJR阪和線に乗り換えて一つ目の美章園駅下車1分。駅前商店街(駅東側)の一角(スーパーサンコーの右奥)にある。


コメント:寺田町にある源ヶ橋温泉とともに大阪の銭湯の双璧をなす美章園温泉。建築設計したのもどうやら同じ人らしく、形そのものこそ違うもののやはりよく似たコんセプトのモダンレトロ銭湯だ。源ヶ橋温泉との違いの一つは美章園温泉は駅を降りてすぐの商店街の一角にあるのに対して源ヶ橋温泉の方はけっこう長い商店街の端にあって10分ぐらいは歩か?なければならないところか。
さて、外観だがやはり玄関上の温泉マークで縁取りされた冠状の庇?が見事。2階部分の上の端をよく見るとこちらは卍模様で縁取りされているようだ。玄関内部のガラス越しに暖簾。まず、この玄関部分が見事で、立派な洋風飾り付け天井にシャンデリアがぶら下がっている。左右にある下足箱(おしどり錠)の脇に入浴券の自動販売機があるのだが、けっこう昭和レトロっぽい域に達したもの。入り口の分厚くて巨大な引き戸とそこにはめ込まれたレトロなガラス板が印象的。中に入ると右手に番台、天井の高い大きなスペースに圧倒される。こちらも玄関部分同様、見事な洋風飾り付けの施された梁のある天井に、見事なシャンデリアがぶら下がっている。男女境上と入り口近くに設けられた衝立上の縦柱がやはり重厚な造りの見事なものだ。島カラン2列と壁際にロッカーある。左手前にはベンチ台が3列も並べられていて、さらに手前にある竹と岩が配された坪庭と向き合うように置かれている。左奥の階段(かつては2階の娯楽室に通じていたらしい重厚なもの)下の踊り場スペースに洗面台がはめ込まれている。このほかラドン発生装置なるものが置かれていて印象的。
さて、浴室でまず目を引くのは入ってすぐのところにある噴水(実はお湯掛け用の水汲み場)の上に建てられた天使が盃状のものを持ち上げているオブジェ。このオブジェの奥に広大な浴室部分が広がっているのだ。これはもう銭湯の洗い場というよりは温泉の大浴場といった感じだ(ここも美章園温泉という呼び名だが)。右手に並ぶカランの数は何と15個、そして左手壁にもL字状に10個のカランが並んでいる(湯温・量良好)。これら両脇のカランに挟まれた浴室の中央に大浴槽が縦に2つ、一番奥の浴槽の端に渦巻状のオブジェがそびえ立っていてそこから絶えずお湯が注がれていて、上の浴槽から下の浴槽、さらには浴槽の外へとお湯が滝のように流れ落ちてる仕掛けになっている(湯温は42℃強)。例によってこの浴槽周囲には腰掛けられるように段差が設けられている(これは大阪の銭湯独特)。浴室の一番奥、突き当たりの壁部分は大きなガラス窓になっていて(外は緑)、その手前下に左からバイブラ湯、樽状の座湯(4点ジェット?)2基、さらに薬湯の電気風呂(電気は弱め、薬湯は紫根か何か)が並び、右端にサウナ室(未体験)への入り口があるというラインアップ。さらに左手奥のコーナーには水風呂があり、その手前左にラドン湯の部屋(湯温は41℃強?)が設けられている。なお、入り口手前左側に立ちシャワー1基と10点ボディーシャワー1基あり。
そんなわけで、とにかく洋風レトロな飾り付けが見事で、浴槽のラインナップも充実した、駅近くにある現役バリバリの巨大銭湯だ。

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