調布弁天湯

【2005.5.3】  
銭湯の内側を見る

調布弁天湯
大田区北嶺町10−11
03-3720-4434
15:30-23:30 月曜休
、フロント。
東急池上線の御嶽山駅で下車したら駅の左側を線路に沿って北上してすぐの右側。駅から1分。


コメント:駅から至近距離にあるビル型銭湯。正面の松ノ木も美しく、おそらく伝統的な銭湯を建て替えたものだろうか。伝統的な和風の雰囲気を受け継いでおり、立派な屋号にふさわしい風格を感じさせる。ビル左端の玄関スペースで靴を下足箱に入れたら右に折れてロビースペースへ入る。左手(すなわちビルから見れば正面)にフロントがあり、その両サイドから脱衣場に入る構造だ。ロビースペースは横に長く、正面には灯りがともった灯篭もある立派な庭があってのんびりとくつろげるようになっている。
脱衣場は近代的な雰囲気ながらフローリングの木が落ち着いた雰囲気を醸し出している。大小2つのHokutouのアナログ体重計が並んで置かれているのがかわいらしい。
さて、浴室。左手に3つの立ちシャワーブース、右手には乾式サウナ室がある。正面の壁は鶴が舞い上がる構図のタイル絵、その下にL字型に浴槽が並ぶ。左から7点ジェット付くの座湯2基、続いて「湯とん」(これが珍しいボタンで作動する指圧マッサージ器で、水中の4つの突起が背中を揉んでくれるもの)、続いて水中から赤い赤外線でライトアップされた浅湯で、床からのバイブラ付き(これらの湯温は42℃強といったところ)。最後に右手前に折れて待望の天然温泉風呂。これが東京に多い黒湯ではなく、メタ珪酸が多いという淡褐色透明の天然温泉だ。湯温も43℃強と熱めに設定されているのがうれしい。なお、立ちシャワーブースのひとつは八方から水の出るシャワーで、残りの2つは通常の立ちシャワー、ところでシャワーホースがもう1本余計についていてこれで何と100%の天然温泉のシャワーが浴びられるという仕掛けになっているのだ(源泉の温度が17.3℃ということで、ひんやりとしてとても気持ちのいいシャワーなのだ。最後に男女境の壁に電光式パネル写真が3枚掲げられているのだが、これが意外にすばらしい作品なのだ。見れば見るほど感心してしまう作品だ。テーマを言うと左からニューヨークの夜景、ジャンボマウンテン?、モナコの夜景。
というわけで、調布弁天湯は御嶽山駅そばにあり、伝統を受け継ぎながらも和のテイストを大切にしてきれいに生まれ変わったビル型銭湯で、何よりもうれしいのが東京では珍しい淡褐色天然温泉の銭湯ということだ。

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