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一乃湯 ichinoyu
大田区矢口3−9−24
03-3750-1230
16:00-23:00
土曜休、フロント


訪問記 【2009.4.26】

矢口の一乃湯へ。実はここが廃業らしいという情報をもとに訪れたのだが、洗い場のペンキも塗り替えられたばかりでピカピカ、カラン回りのタイルも綺麗なものに張り替えられていてゴージャスで、廃業とは縁遠い感じ。結局、ここを出てから、もしやしてと西六郷の一の湯へ寄ってみたら、案の定扉に廃業の張り紙が・・。廃業するのは一の湯の方だった。まあ、一乃湯は初めてだったから、入れてよかった。


一乃湯は大きな千鳥破風とこざっぱりした白壁の玄関周りの改装壁が特徴のきれいな一軒家銭湯だ。玄関は左端で、玄関上には綺麗な電飾看板が・・。鍵は松竹錠、右に折れて自動ドアーから中へ。本来の正面にフロントがあって、フロント前のロビーにはソファー・テーブルがあってのんびり寛げるようになっている。料金を払い判子をもらうときに常連が「いくつ入ったの、40か?まだまだだなあ」なんて、自分はお遍路してないくせに言うよなあ。まあ、常連も女将さんも暖かく迎えてくれる雰囲気で、「全部いくと何がもらえるの?」とか、女将さんも「風呂桶がもらえるらしいよ。」とか。ちょっと???なんだが、実は大田区のお遍路張もあって(4月から開始)、いろいろ複雑な状況(杉並区でも独自のお遍路張が用意されている模様)。お遍路もだいぶ市民権が得られ始めたと言う感じなのかな。


脱衣場へ。外観同様、脱衣場もこざっぱりとしていて明るい雰囲気。島ロッカーはなくて、周辺壁にロッカー。男女境は化粧台。庭はなくてトイレは室内からのアクセス。体重計はHokutowの大きなアナログ体重計。天井は格子状ではないが、長方形の格子模様。

浴室へ。造りがちょっと変わっている。左には島カラン、で右手前に短い島カランがあって、その裏にも壁カラン。その奥のガラス張りの岩風呂(ゲルマニウムだっけ)の存在感が大きくて、手前が隠れ家のようになっているのだ。カランの配置は3-4-4-4-6、カランは海老茶6角、桶はケロリン黄桶で、椅子は普及版。主浴槽は左が7点ジェットの座湯2基で、右側がバイブラの浅湯、湯温はちょうどいい42℃と言う感じ。で、最後に正面壁は中島師のペンキ絵、19.6.9とだけ書いてある。描かれているのは男女境に富士山、男湯側は西伊豆の海岸かな。これが松並木があって、海岸はバイオレットに塗られていて、ちょっとはハワイの海岸と言えばそういう感じ、要するに砂浜なのだろうか。そんなわけで全体にちょっと洋風というか明るい感じの絵になっている。


そんなわけで、矢口の一乃湯は、明るくモダンでピカピカ、お客さんものんびり寛いでいる長く続きそうな優良銭湯だった。

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