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森ヶ崎浴場 大田区大森南2−6−20 03-3741-8469 2004.1.31で廃業、番台。 銭湯マップには「蒲田駅からバス第4小学校前5分」と書いてあるのだが、都心から行くなら大森駅からのほうがずっといい。何しろ所要時間も大森からのほうが15分ぐらいと短いし、というのも蒲田からだと京急線の糀谷駅や大鳥居駅をぐるっと回ってから産業道路を北上してくるので20分ぐらいかかる。バス亭を降りたらちょっと東に進んでちいさな路地を南下したところ。なお、実は第4小前のバス停よりも次のバス亭のほうがずっと近い(少し戻る形なのだが)。 コメント:それにしても東京北西部からだとなんと遠いいこと。地図で見てもほとんどもう東京湾べりだもの。あまりの遠さに気持ちがめげかけていたが、逆に大田区北東端の銭湯だということを知ったら、どんな雰囲気の銭湯なのだろうかという思いが強くなり、根性で来訪。 それにしてもわかりにくいところに建っている銭湯で、うわさの飲み屋の「マルチャン」の看板がなかったら行き過ぎるところだった。夜なので外観もあまりはっきりわからないけれども結構立派な瓦屋根のある大きな銭湯だよ。番台で料金を払って脱衣場へ入るとなかも広くて奥行きが広い。左手前の引っ込んだところに和風のガラス窓を背にした応接セットあり。赤みのあるシャンデリアの光に照らされてまるで人の家の応接間のようだ。銭湯グッズが積まれている島カランのところで着替えていると女湯側の脱衣場からおやじさんの声、「われわれ戦争を体験しているものは・・・」とか何とか言っている(それにしても番台から向こうに降り立っていいものか?などと漠然と思う)。 さて、浴室に入ると島カランが2列で何とカランの配置は8-8-8-8-9で合計41もある。片方の壁際にカランがないのは浴槽がL字に手前の方まで伸びてきているため。で、一番手前の脱衣場の中にサウナが設置されている(立ちシャワー2基)。はじめに浴室に入ったときに常連客が浴槽で話している会話が聞こえて来て、50℃がどうだとか言っていた。で、あとで浴槽に入ろうすると何と水が出しっぱなし状態ではないか。あわてて入るもせいぜい42℃といったところか。浴槽が4槽もある割にはバイブラと2点背中ジェット以外には目立ったしかけもなく、どれもこれも湯温は42℃から(一番ひどいのに至っては)41℃ぐらいという有様だった。これにはほとほと参ったが、これも常連客の仕業だから仕方がない。ビジュアル的にはこれも噂どおりの牧歌的な和風の山小屋らしきものを描いたタイル絵が正面を飾っている。 最後に脱衣場で着替えていると番台がおかみさんに代わっていて、常連のじいさんと話している。じいさんが「ここがなくなると次に近いのは桜湯だね。」(結構他の銭湯のこと、知ってるジャンと思って聞いていると)、おかみさん曰く、「桜湯も3月一杯でやめるらしいよ。」だって。ここは思わず耳がダンボになってしまったが、確かにそう言っていた。いろんな意味で「やれやれ」とため息。また近いうちにこの辺に出向くことになりそうだと思いつつ、森ヶ崎を後にした。 |
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