妙法湯のんびり温泉

【2004.4.11】  
妙法湯のんびり温泉
西東京市東伏見3−5−20
0424-61-3789
15:30-23:00
、金曜休、番台。
青梅街道を車でよく行くひとならば、五日市街道へ分かれるところの三叉路を知っているはずだ。その三叉路の北側に妙法湯はある。妙法湯の北側はもう早稲田大学の東伏見グラウンドだ。西武新宿線の東伏見駅から行く場合は、早大グラウンドの東側に沿って南下して行くと、青梅街道に出る手前の右側にある。駅から6分。


コメント:早大のグラウンドを挟んで駅の反対側にあるせいか、西部劇に出てくる酒場かなんかの雰囲気。木造の一軒家銭湯で、瓦などは使われていない。構造的にはごく一般的で、左右の入り口から番台を通って脱衣場に入る形式。ただし、入り口手前左に妙なスペースがあって、昭和中期ごろのレトロなコインゲーム機(縦長)が並べられている。そのまた奥にはなにやら怪しげな空間が広がっているのだが、どうやら盃ミニ博物館とやらがある模様。
さて、脱衣場だが天井は高くて板張りの天井で、島ロッカーなどはなくてがらんと広い。ここにもレトロなゲーム機がいくつか展示されていて、さながらむかしのゲームセンターの中のよう。もちろん、レトロなKeihokuの秤、マッサージ機に女性用お釜などもあり、乱れ籠もたくさん重ねてあって、ロッカーが少ない分、結構これを使っている人がいる。番台はパチンコ屋の景品交換所のようなボックスに改造されており、窓口を通して周囲を見渡す感じになっている。ゲーム機の上の壁にずらっと色紙が飾られていて、ラーメン屋などで見かける芸能人のサインかと思ったら、早稲田のラグビー部員などの寄せ書きだった。今日はそれらしき姿は見受けられないが、夕方には運動部の学生が利用するのか。番台の後ろの壁はぼろぼろと剥げかけていて、それがそのままにされているので、そう、ここはまさに「運動部の部室の更衣室」といった感じだ。
さて、洗い場、ここも結構広くて、島カランは1列(鏡のみ装着)だけれど、壁際との間がやたらに開いているのでだだっ広く感じる。カランの配置は6-6-6-7で、カランの湯がやや弱いもののシャワーの湯温は結構いい。立ちシャワーブース1基。妙に洗い場内に鉄骨や鉄柱が目立つ。正面のペンキ絵はこれも妙に横長(フィルムのネガのような感じ)で、霧深い山奥の景色(10.12.11と書いてあるのみだが、丸山師の作らしい)が描かれている。浴槽は3浴槽で、浅湯(背中古典ジェット数本、42℃強)、深湯(ぼこぼこ床バイブラこちらも42℃強といったところ)と最後に小さな水風呂(20℃ぐらい)が1列に並んでいる。最後に噂の生け花だが、これは深湯の壁際の小スペースに極く普通の大きさの生け花として活けてあった。また、その奥の壁にはなんと壁新聞がそのまま(紙のまま)張ってある(こんなところに!という感じ)。
そんなわけで、ん〜、この銭湯がボ○銭湯かどうかという論争があったが、確かに変わった銭湯であるのは確か。個人的な趣味の・・・博物館はやめにして、サウナか露天にでもしたらいいのでは。「のんびり温泉」という看板が通りから見える位置にあとから取り付けられた感じだが、何やらとって付けたようで、この看板だけがちょっと浮いている。確かにちょっと無理があるかもしれない。というわけで、一言で言えば早大運動部生に愛された男臭さが売りのかってきまま銭湯というところか。

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