庚申湯

【2004.5.27】  
庚申湯
西東京市芝久保町1−13−2
0424-65-0261
16:00-23:00、月曜休、番台。
西武新宿線の急行停車駅の田無駅南口で降りたら線路沿いに西へ向かう。線路から渡ってくる車道(線路の反対側に西東京中央総合病院あり)の府中道を南下して行く。いなげやを越え、サンクスを越えて進んで行くと坂を下った右側にある。駅より12分の記載。田無駅の南側には西東京市役所があって、このエリア(駅の南側)には市営のミニバス「はなバス」の路線が発達しており、庚申湯のある府中道にもバス停がいくつかあるので、このバスを利用することもできる。


コメント:。「ストレスをお風呂で流す今日もまた」というキャッチフレーズの入った東京都浴場組合のポスターに使われているのがこの庚申湯。オフィスの窓越しの眼下に庚申湯が見えていて、OL3人と上司がケロリン桶を手にして風呂屋に行く相談をしているという構図の写真だ。よくよく見ると合成写真のようだが、庚申湯を高い位置から撮影しているのだけは確か。現在、庚申湯前は新しい分譲マンションの建築中で更地状態だから、この撮影を行ったポイントは今はないものと思われる。それにしても写真通りの立派な唐破風と懸魚のある典型的な宮造り銭湯だ。エリア的にはそれほど長い歴史のある銭湯ではないと思われるが、この手の外観が流行った全盛期に建てられたものに違いない。とにかく懸魚といい、建築材料といいなかなか高級な素材をふんだんに使っている。なお、玄関右脇にはレトロない赤ポストがあり(後でわかったがこれはポスターには写っていない)、銭湯右隣にはちゃんと庚申塚もある。
左右の下足箱前の踊り場から上がってドアを開けると番台、しかし正面にはつい立が作られていて、もう1回暖簾をくぐってから脱衣場へ入る仕組みになっている(番台でありながらフロント風で、なかなかいいアイデアだ)。そんなわけで脱衣場の中は昔のまま。高い格天井に柱時計、中央に島ロッカーがあって、手前側の外には坪庭スペースもある(しかし、現在はほぼ更地で水のない池の跡?があるだけなのはちょっと寂しい)。庭の手前に白いベンチがあり、壁には例のポスター(なるほどここ庚申湯に間違いない)。
洗い場へ。広い。しかし島カランは1列(ここには横長鏡のみで、シャワーなし)で、空間を惜しげもなく使っている感じ。カランの配置は6-5-5-7で、右手前に立ちシャワーブース1基。カランの湯温・湯量等はちょうどいい。で、正面壁には当然のようにペンキ絵(丸山師の手と思われ、15.5.26、伊良湖畔とある。大きめに描かれた灯台が印象的。女湯側が富士山。)。浴槽は浅湯(2点ジェット3基と赤外線)と深湯(古典的ぶくぶくバイブラ)のシンプル2槽。薪のお湯だから最高なのだけれど、埋め太郎のせいかどちらも42℃弱と温すぎる(せめて片方は埋めるなよという感じ)。
とまあそんなわけで、ポスターにもなっている有名銭湯なのだから、いつまでも模範的なレトロ銭湯でいて欲しい。おばさんもおじさんもしゃきっと挨拶してくれるので気持ちがよく、夕方の時間帯の年配者の入りも上々だ。住宅街として再開発が進んでいるようなので、これからはマンション暮らしの若・中年層をどう取り込んでいくかが鍵か?これからは「レトロ」な感じを前面に押し出したほうがいい。母屋はそのままでいいから広い敷地?を利用して露天風呂なんかを増設したらきっと人気を呼ぶのでは。


[再訪問記]


庚申湯

【2005.5.5】  
細部の写真を見る

庚申湯
西東京市芝久保町1−13−2
0424-65-0261
15:00-23:00、月曜休、フロント
西武新宿線の急行停車駅の田無駅南口で降りたら線路沿いに西へ向かう。線路から渡ってくる車道(線路の反対側に西東京中央総合病院あり)の府中道を南下して行く。24時間経営のスーパー
イオンを越えて進んで行くと坂を下った右側にある。駅より12分の記載。田無駅の南側には西東京市役所があって、このエリア(駅の南側)には市営のミニバス「はなバス」の路線が発達しており、庚申湯のある府中道にもバス停がいくつかあるので、このバスを利用することもできる。

コメント:今回は再訪問記。きれいにリニューアルされたということで5月5日のこどもの日に再訪。母屋はそのままに和のテイストを残して美しくリニューアルされている。玄関周りの雰囲気からなかなかすばらい感じだ。玄関を右端に移動させて男女共通の踊り場から左に折れてロビースペースに。奥には明るくライトアップされた窓際にくつろぎのスペースが用意されていて、結構そこでくつろいでいる人がいる。本来の正面にフロントがあってさらに左右の入り口から中へ入る。脱衣場の天井は昔ながらの格天井が残されているがここも明るい感じにまとめられている。庭がなくなってしまったのはちょっと寂しいけれども。
さて、浴室(富士の湯)。正面には丸山師の淡い色使いの富士山のペンキ絵(16.12.1、本栖湖)があり、男女境はカラフルな緑、オレンジ、赤のタイル模様。カラン周りには石が使われていてなかなかゴージャスな感じ。島カランは1列でカランの配置は8-5-5-3。立ちシャワーブース1基あり。カランの湯温は熱いぐらいで、シャワーの温度もちょうどよい。浴槽は左から2点ジェット(ヒップアップエステ)、珍しいフットマッサージ(フットエステといって足元からジェットが噴出されるもの)、そしてバイブラ付きの浅湯があって、さらに右に折れて薬湯がある(本日は菖蒲湯)。そして前回、露天風呂があれば最高とコメントしたら希望通りに立派な露天風呂が併設されていた。天井の抜けた岩風呂で右脇には五右衛門風呂も造られている。さらには
式サウナ(リーゾナブルな200円追加)と水風呂もあり、浴槽はなかなかのラインナップとなっている。なお、今日の女湯側(絹の湯)には露天風呂がない代わりに薬湯とは別に絹の湯というミルク風呂が備えられており、替わりで男女入れ替え制が採用されている。
庚申湯周辺は再開発されてマンションが乱立されており、付近には24時間経営のスーパーイオンがオープンするなど、人口が急増のエリア。今日はこどもの日ということもあるが、カランが一杯になるほどの盛況ぶりだ。予想通り改装が功を奏して、人気のモダンレトロな銭湯として見事に生まれ変わっている。自宅からも比較的近いので、たびたびたびたび訪れたい銭湯のひとつだ(次回は絹の湯を是非体験してみたいものだ)。


[再々訪問記]


庚申湯

【2006.6.18】  
細部の写真を見る

庚申湯
西東京市芝久保町1−13−2
0424-65-0261
15:00-23:00、月曜休、フロント

コメント:
前回は夜間だったので、日の明るいうちに再訪問。今日はサッカーワールドカップ2006(ドイツ大会)の日本対クロアチア戦のテレビ中継が夜にあるので、早めに風呂を済ませて待機することに。近場でリラックスして入れる銭湯としてはほんとここは最高だ。週替わりなので「絹の湯」も期待したのだが、またしても露天風呂の方。でもこちらの方が良かったかも。庚申湯の外観はやはり美しく仕上がっている。庚申塚も健在で、裏が専用の駐車場になっている。
で、ワールドカップのほうは結局、クロアチアとは0−0の引き分けで、最終戦のブラジル戦に望みをつないだというところ。

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