栄湯

【2004.10.28】  
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栄湯
中野区南台1−1−5
03-3376-3624
15:45-25:00 
火曜休、番台。
栄湯は駅からはややアクセスしにくいところにある。「新宿西口公園」の北側を西に向かう通り(方南通り)から少し南に入ったところにある。都営地下鉄大江戸線の西新宿五丁目駅で下車して駅前通り(方南通り)を西へ進む。新宿区からすぐ渋谷区に変わり、またすぐ中野区に変わるが、中野区に変わってすぐの路地を左折したところにある。駅より10分強と言うところか。「弥生町三丁目」のバス停から1分。


コメント:小ぶりながらも瓦葺の唐破風屋根のあるレトロ銭湯。Yの字の筋に挟まれたところに位置し、玄関前から横向きに花道(抜け道)がある。その筋の入り口にはかわいらしい電光掲示板が建ててあって、温泉マークやら富士山マークが順番にイリュミネートされていて面白い。また、玄関前の戸外に長いすと灰皿がおいてあって、ゆっくり座ってくつろげるようになっているのもいい。
左右の玄関引き戸を開けて中に入ると脱衣場の雰囲気は昭和中期的な趣き。合板で覆われた番台の中ほどには風呂グッズ陳列用の小ケースあり。天井はやはり合板か何かでできているような平天井。横向きに島ロッカーがあって、この上にも銭湯グッズ陳列用のガラスケースが乗っている。久々に見るASANOの白鳥型アナログ体重計あり。
浴室へ。正面はペンキ絵ではなくてモザイクタイル絵で、男女にまたがる位置に富士山、帆船が浮かぶ湖、湖畔に大きな松ノ木(これが異様に大きくて珍しい感じ)が描かれている。こういうのを作る職人ももういなくなっているのでは?などと思う。タイル等は全体的にやや古めな感じで、真中に1列ある島カランもカランと横長鏡のみの構造。カランとカランの間隔が狭くていっぱいついているあたりがやはりやや昔風。というわけでカランの配置は8-7-7-8(カランの湯量OKで、湯温はやや上がりにくい?)で、立ちシャワーブースなし。浴槽は古典的な浅・深2槽で、浅湯の一角には石の入った檻があって、そこからお湯が注がれている。2点ジェット2基もあり。深湯の方はぼこぼこと音をたてているバイブラ湯になっている。湯温はどちらも初め43℃ぐらいかと思ったが、何度も入っているうちに42℃ぐらいに感じられるようになった。
そんなわけで、こぶりで特別なしかけもない銭湯なのだが、何となく落ち着けて、地域に溶け込んでいる感じのする地元密着型のいい銭湯だ。

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