健康浴泉

【2008.2.10】 
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健康浴泉
中野区東中野3−17−3
03-3362-3524
15:00-24:00、水曜休、フロント。


アクセス:東中野駅で下車したら山手通りを渡って東中野銀座商店街を北上していく。教会やスーパーを通り越してしばらく行ったところを左折してすぐの右側。駅からは5分の記載。

コメント:中野の銭湯も残すところあと5軒。で、今日は東中野の健康浴泉を訪問。 東中野の駅から北西に伸びる東中野銀座を進んでいく。車も通れそうにない細っい商店街なのだが、お店は一杯あるし、スーパーもあるし、教会もあるし、それで銭湯もあって、なかなか住んでみたくなるような良さげなエリア。実は今のご近所のKさんが昔健康浴泉の上に住んでいたとのこと。で、むちゃくちゃ蒸し暑くって閉口したとの噂を聞いていたので、いったいどんな銭湯か興味津々だった。

路地1本入ってすぐのところにある
ビル銭湯、上がアパートになっているらしい。やたらステンドグラスがあるのが目立っている。玄関を入ると左右にカラフルな下足箱(これは横浜あたりでよく見かける色使い)があり、正面の衝立がステンドグラス。ぐるっと回るとドアなしで、正面にいきなりフロントがあって、和服を着たおばちゃんが座っている。頭を団子にしてちょっと粋な感じ(神楽坂芸者?といった感じ)。なんともちょっと変わった雰囲気の銭湯だ。サウナがあることを思い出して、サウナ料金込みで800円を支払う。

左右の暖簾から脱衣場に向かうがやはりドアはなくて、暖簾を2つ潜って脱衣場に入る。 ここの売り物は脱衣場と洗い場の境壁の上に掲げられた
日本地図を描いたステンドグラス。漫画チックに富士山だの通天閣だの機関車だの乗馬をしている人だの、いろいろなものが描かれている。壁に貼ってあったサンケイ新聞の紹介によれば、地方から出てきた人が寂しくないようにとの配慮からこれを造ったとのこと。 脱衣場はモダンだが、あれやこれやいろいろなものが置いてあって、なんだか暖かい感じがする。今は使われていないタバコの自動販売機がそのまま置いてあって、昔のパッケージのマイルドセブンなどがそのままに機械の中に掲げられているので、まるでレトロ博物館の展示物のよう。Hokutowのアナログ体重計あり。中央には畳地の大きなベンチあり。

浴室はこじんまりとした造り。島カランは1列で、カランの配置は8-7-7-3、湯温・湯量良好。
立ちシャワーブース3基あり。湯船はL字状に配されており、左手前から電気風呂とそれに続くヌル湯(41℃ぐらいで軟水)、角がバイブラのある浅湯、続いて6点ジェット付きの座湯2基(片方がショルダージェット付き)、さらに右側の深湯にも水枕付き7点ジェットの座湯2基というラインアップ(湯温は42℃強)。そして正面壁はチップタイル絵で、アルプスかなんかの洋風山並みと湖水が描かれている。男女を跨ぐように虹が掛かっていて、虹の真ん中にイスラム風のビルが数本建っている、というちょっと不思議な風景。

で、サウナ料金払ったのにサウナがない。必死に探すと脱衣場から上に上る階段がある。どうやらそこがサウナになっている模様。わくわくして上に上がり、扉を開けて中に入ると右手に浴槽。なんか
個室風呂という感じだが、それが水風呂でその奥の扉の中が乾式サウナとなっていた。サウナは広めで一人独占でのびのび入ることができた。テレビも音楽もないのがちょっと寂しい。温度がやや控えめ。あと、階段の踊り場に青い幾何学模様のステンドグラス、天井にはシャンデリアがあってなかなかゴージャスだし、階上にベンチがあってタバコが吸えるようになっている。サウナが浴室の上にあったわけで、この上のアパートの住人はさぞ熱かろうと納得。

というわけで、東中野銀座の一角に鎮座する健康浴泉はステンドグラス一杯で、温かみのあり、まったり系のユニーク銭湯だ。 。

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