松の湯


【2003.12.27】  
松の湯
中野区若宮3−36−9
03-3338-6754
16:00-24:00 火曜休→
廃業(2007.1)、番台。
西武新宿線の都立家政駅を降りたら商店街を南へ向かう。ちょっと進んでから始めの路地を右折してすぐの左側にある。駅から2分。


コメント:思いがけずレトロ。というのも玄関前はだいぶ前に改装されていて箱型のあまり変哲のない感じ。でもそれを越えて見上げればそれなりに古そうな瓦?屋根風の構造が少しだけ見える。共通の玄関を入ると左右に分かれた長い踊り場あり(下足箱が道路側の壁に並ぶタイプ)。脱衣場の中に一歩足を踏み入れれば、いきなりレトロなおもむき、番台に高い横長変則格天井。中央の島ロッカーの上のガラスケースに風呂グッズが陳列されている、よく見かける内装。中庭等はない(昔はあの改装玄関のあたりにあったのか?)
さて、洗い場に入ると床のタイルなどがむかしの小さな丸型のもの。奥の浅湯、深湯の浴槽に至るまで何も手が加えられていない。脱衣場境のガラス窓枠も白木のまま。島カランは1列あるが、鏡のみでシャワーは両壁際のカランのみ。左手前に立ちシャワーブース1基。カラン等の湯温・湯量は良好。で、正面の浴槽上にはもちろんペンキ絵だがこれがちょっと古くて、平成5年4月2日、大沼公園の記載があって、女湯は富士山の様子(このタッチは早川さん風?)。さらに相当驚くのが男女境のカラン上一面に張り巡らされた巨大なチップタイル絵、これまた大きな真鯉3匹と巨大な金魚5匹が描かれている。こんなに巨大で見事なチップタイル絵は初めてだ。一見の価値はある。最後にお湯は刺激の少ないいいお湯で、43℃ぐらいか(熱からず、温からず)。とにかく通いつめたくなるような目と体にいいレトロ銭湯だ。

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