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松島湯 長崎県長崎市元町1−19 095-822-8482 16:00-21:00 5、15、25日休、番台。 長崎市電(正式には長崎電気軌道)の路線は慣れないとちょっとだけ戸惑う。グラバー園方面に行くのだが、その「石橋」行きは「蛍茶屋」との往復の路線で、長崎駅方面から行く場合は「正覚寺下」行きに乗って「築町」で乗り換えなければならない。全線100円均一なのだが(下車時に支払う)、乗り換えの場合、降りるときに申し出ると乗り換え券をくれるのだ。 さて、「大浦天主堂下」もしくは終点の「石橋」で降りて、孔子廟に向かう。両駅の間ぐらいを北東に入っていったところにあり、孔子廟はすぐわかる。孔子廟の入り口を正面にみて右脇の路地を少し進んだ右側に日栄湯がある。これを過ぎて2つ目の細い路地をひたすら道なりにまっすぐ(すぐに急峻な階段になる)進んでいけば、松島湯のある通りに出る。これを少し右に進んだ左側にある。煙突が見えるので傍までくればすぐわかる。駅からだと15分は有にかかる。 別ルート:階段がなく坂道だけで行けるルートがある。オランダ坂を上ったら活水女子学院、海星中学・高校の裏道に出る(けっこう広い車道)。この坂道をひたすら進み、右角にクリーニングシャープドライ(東山手店)が見えたらその筋を右に進んだ左側。 コメント:階段を上り切ったら右手奥に太くて短い煙突が・・・。こんな立派な煙突を見たのは長崎にきて初めてだ。夕日に照らされて赤茶色に見える。建物を探すとモルタル風の民家に続く部分が銭湯の入り口になっている様子。迷っていたら女将さんが出てきて、すぐにわかった。どうも他に客はいないようで、そそくさと脱衣場へ。なかなか気さくな女将さんで「ゆっくり入ってくださいね。」などと声をかけてくれる。板張り、古い木製のロッカーにideal錠と、狭いながらもレトロな雰囲気だ。こじんまりした洗い場の構造もいくつか入った長崎の銭湯と同じだ。中央に四角い主浴槽、ここは左奥角に小さな薬湯がある。主浴槽の温度は42℃ぐらいか、薬湯はもっとぬるめ。カランは両脇に合計10基。シャワーは温めだが、カランのお湯が熱いぐらいなのが長崎の特徴だ。 一人でゆっくり入浴して脱衣場に出ると、親爺さんに代わっている。いろいろ話を聞くと、対象10年の創業で、原爆の被害はなかったものの昭和35年に建て替えたとのこと。水は井戸と水道のミックスだそうで、昔は石炭を使っていたが今は重油を使っているとのこと。前は造船所で働いていたこともあると・・・。「東京の銭湯はいくらかい?」などと逆質問にあう。いっときして外に出るともう真っ暗。屋上からの夜景がきれいといっていたが、背伸びして見える夜景はなかなかのものだった。家の風呂を大きくしたぐらいの規模だから、母屋がある限り、2人が元気でいてくれる限りは営業も続けていてくれそうな感じだ。 |
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