三谷湯

【2005.2.27】  
内部の写真を見る

三谷湯
武蔵野市西久保2−27−15
0422-52-3553
16:00-23:00
、月曜休、番台。
三鷹駅北口を北上し、三鷹通りを左折して井の頭通りに入る。するとすぐに右斜めに進む小さな商店街があり、ここを進んでいった左側にある。駅から12分の記載。


コメント:銭湯マップでいろものの記載が少ない(番、超、立だけ)ので優先的に訪れることに。外観はあまり飾り付けのない質素な感じの宮造り銭湯、というのも上のほうに千鳥破風の瓦屋根があるからで、玄関周りは何とも表現しがたい普通の感じ。坂道のようなコンクリートの花道があるのがとても変わっている(土地が少し高くなっているのだろうか、とも思うが、左右の建物は普通の感じだから不思議だ)。

暖簾はちゃんとかかっていて、左右の下足いれ(下足錠はおしどり)。引き戸開けてなかに入れば、左側に番台があって、女将さんに料金を払う。気持ちよく挨拶してくださって気持ちがいい。脱衣場にはこれも最近珍しく、島ロッカーがなくて、体育館の床風。その分、左手に備付ロッカーがあるほかに乱れ籠が山積みされている。手前には比較的広めのスペースに簡単な庭と外トイレに縁側(ここに灰皿が置いてある)。男女境壁は鏡壁で、天井は平天井。Keihokuアナログ体重計あり。
洗い場との境中央に大きなガラスがはめ込まれてあり、例の海草風?のモチーフといつもは裸婦で登場する女性がローマ風の衣装をまとっている彫り模様あり。
浴室へ。正面にはペンキ絵があって近づいてみると「北海道、大沼」と書いてあるのだが、湖、ほとりの高台に茅葺小屋、ヨット、そして置くにカラフルな駒ケ岳が描かれている。この色使いは早川さんのものだろうか。浴槽や床のタイルは比較的新しいものに張り替えられているのだが、浴槽はシンプルな浅・深湯の2槽で、浅湯に2点ジョットが2基あるものの、そのほかの色物はない。湯温は結構熱めで43℃強?男女境壁には横長のタイル絵があるのだが、描かれているのは結構モダンなキジ、熱帯魚など。島カランが1列あるのだが、モダンなタイルで改装されているのに鏡もシャワーも付いていないシンプルなものだ(これはある意味で珍しい)。両脇のカランにはシャワー、鏡が付いており、カランの配置は7-5-5-6、湯温・量は良好。立ちシャワー?ありと書いてあったがブースがない。カランの数が左右で6、7と異なっている理由がよくわからない(ってすごく細かいこと)。天井がドーム状に弧を描いていて、一番上に四角い湯気抜きが5−6個並んでいる(この構造も瓦葺屋根の銭湯としては珍しい)。
というわけで、シンプルな瓦屋根の一軒家銭湯なのだが、いわゆる東京2段型の宮造り銭湯とは一風変わった昭和中期的な準レトロ銭湯だ。

ホームへ戻る東京銭湯リストへ戻る