元の湯

【2005.7.12】  
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元の湯
武蔵野市境1−8−20
0422-51-4430
16:00-24:00、月曜休、番台。
武蔵境駅を降りたら北側の駅前商店街を北上。信号を右折して少し進んだところを左折してすぐの右側。駅から5分の記載あり。


コメント:すばらしく立派な懸魚付き唐破風屋根の寺社風建築。こういう東京型の完璧なレトロ銭湯ってあとどのくらい残っているのだろう。暖簾がないのがちょっと寂しいが、両脇に長く伸びた築地塀が銭湯へ向かう人々の心を誘っているかのようだ。正面には傘入れ箱、両脇の下足コーナーから引き戸を開けて中に入る。番台が低いので気を使ってぐるっと回って向き直ってから料金を払う。島ロッカーと向こうの壁にロッカー。手前から鍵状に立派な庭が取り囲んでおり、縁側から外トイレに行く構造。脱衣場の天井は格天井で正面には柱時計も鎮座。アナログ体重計はHOKUTOU青で、乱れ籠が無造作に積まれている。
さて、浴室に入るといきなり正面に早川師の手による見事な富士山のペンキ絵が出迎えてくれる。お得意の構図で手前の海岸には波しぶきが大きくはじけている(平成16年9月11日、西伊豆、早川と覚え書きあり)。で、なんと女湯側も富士山のようで珍しくダブル富士というわけだ。島カランは2列。タイルなどは新しいものに張りかえられていて、カランの数と配置も少な目の5-5-5-5-5-5。カランの湯温は適温で、湯量は良好。左手に立ちシャワーブース2基。浴槽は3槽で左が日替わり薬湯(本日はローズマリーのピンク湯、湯温40℃ぐらいのぬる湯)、中央が深湯で7点ジェット付きの座湯が2基と強力バイブラ湯あり(水中から緑にライトアップされていてきれい)、右端が広めの主浴槽の浅湯となっている。この浴槽の右側には例の檻があって、中には岩が置かれていてそこから湯が注がれている。
というわけで、武蔵境の元の湯は正統派のレトロ感にあふれた大型東京レトロ銭湯だった。銭湯マップには軽食、野菜売り場ありとなっているが、銭湯内部にそれらしきものはなく、ひょっとしたら銭湯向かいの飲食店が同じ経営なのだろうか。。


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