村山温泉
かたくりの湯

【2008.1.15】  
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村山温泉、かたくりの湯
武蔵村山市本町5−29−1
042-520-1026
10:00-23:00、第3木曜休
 祝日は翌日休、フロント。

大人(3時間まで): 700円(平日) 800円(土・日・祝日)、超過料金200円/時間
子供(3時間まで): 350円(平日) 400円(土・日・祝日)、超過料金100円/時間
市民:100円安(子供で50円安)、障害者と65歳以上はさらに100円安(子供は50円安)

http://www.katakurinoyu.com/

アクセス:日産村山工場跡地にできた話題のショッピングモール、ミューをひたすら北上すれば到着するのだが、車でないとすると多摩モノレールの駅(上北台駅または玉川上水駅)からか、あるいは西武拝島線の武蔵砂川駅または玉川上水駅から市内循環ミニバス(MMシャトル、多分100円)に乗れば、「村山温泉 かたくりの湯」バス停まで運んでくれる。所用時間はそれなりと思われるが、気長に乗っていかなければならないのでは?


コメント:前から気になっていた都下は武蔵村山市のかたくりの湯にやっと行くことができたぞ。 何でかたくりの湯というか、どこにも説明がない(ホームページにもパンフにも)のだが、武蔵村山市のホームページ http://www.city.musashimurayama.tokyo.jp/ を見てみたら、近傍の市立野山北公園(近くに都立野山北・六道山公園というのもあるからちょっとややこしい)の中の「学習田」南斜面約700uに、約20,000株の
カタクリが自然群生しているところがあるかららしい(4月上旬に紫色のかれんな花を咲かす)。ついでに武蔵村山の歴史をみてびっくりした。「明治26年、北多摩郡中藤村など3か村組合(後の村山村)が神奈川県から東京府に編入」と書いてある。この辺は廃藩置県後(明治4年から)ずっと神奈川県だったというのだ。村山というのは平安時代にいた村山党という武士団から来ているという。で、市制のときに山形県にすでに同盟の市があったので、仕方なく武蔵村山にしたという、なんとなく物悲しい話だった。 かたくりの湯は市の公共施設なので、循環バスが頻繁に来る。そんなわけで、平日の昼間でもお年寄りたちで大賑わいしている(ちなみにかたくりの湯は武蔵村山市のホームページににもリストアップされている列記とした市の公共施設なのだが、「指定管理者制度」というのがあって、民間の事業者が管理運営している)。

というわけで、かたくりの湯。
大小の円形ドーム型の建物が2つ、大きいほうの真ん中に関東初のアクアジムや歩行湯などのあるリハビリ用の円形プールがあって、その外側、磁石の電極のような位置に洋風風呂和風風呂入浴施設があり、これが奇数日・偶数日で男女交代制となっている。それぞれ内風呂露天風呂があるのだが、和風の方は露天が岩風呂で内風呂も檜風呂らしい。サウナは洋風側が低温ミストサウナで、和風の方が乾式サウナとのこと。なお、小さいドームは飲食・休憩スペースで、定食ランチのほか、名物の村山うどんを食べることもできる。

さて、今日は男が洋風とのこと。入り口を入って左手の
100円変換方式の下駄箱へ靴を入れてロビーへ進む。自動券売機でチケットを購入して左手のカウンターでチェックイン。男女それぞれの大きな暖簾を潜って、脱衣場に入る(その真ん中にボディーケアーなどのリラクゼーションルームあり)。とにかく建物が円形だから脱衣場もバームクーヘンのかけらのような敷地になっている。外側に洗面台が3箇所に分かれて設置されていて、中央寄りにロッカーが並ぶ。ロッカー位置は指定制で、フロントで渡されたリストキーの番号を見て自分のロッカーを探す。なお、脱衣場の中央寄りにプールへの入り口あり。

そそくさと服を脱いで、浴室へ。バームクーヘンの外側はガラス張りで、その手前に浴槽群が並ぶ。内側は中央に
ミストサウナ、その両脇にカランが並ぶ。結構広くてずらっと並んでいるのだが、個々のカラン周りのスペースを広めに取ってあるためにカランの数は8+8の16と少なめで、結構すぐ埋まってしまう感じ。カランにはホースと自動温度調節器付き。例によってプッシュしてお湯が出る時間が短すぎて、何度もプッシュしなければならないのが大変だ。リンプー、ボディーソープ付き。 さて、浴槽は手前から円形薬湯(42℃で今日は緑のビタミン湯)、次が小さめの高温湯(それでも42℃)で、最後に広めの低温湯(38℃)が並ぶ。あと、ちょっと内側に水温18℃に水風呂。お湯はメタホウ酸のやや黄色みがかったあっさりしたお湯(源泉は22℃の循環沸かし湯)だが、温泉だけあって38℃の方も温すぎるという実感はわかない。色物はあまりないが、2点背ジェットが3基付いている。

そして最後に
露天風呂。ガラス張りの外に横長に広がっているのだが、洋風風呂の方はローマ風呂といった感じ。42℃の設定だが、今日は外気5℃とこの冬最低の寒さだから、40℃ぐらいにの体感。その分、外に出る人がまばらでゆっったりと入ることができた。なお、右奥の足湯のような浅風呂にはローマの遺跡の柱のようなものが2本立っているのだが、これが何と打たせ湯だった。誰もやっていなかったが、ボタンを押すとはるかに上にある水道管からどどっとお湯が落ちてきる。なかなか豪快で大胆な打たせ湯だった。

そういうわけで、予想だけれども和風風呂の方が数倍高級感があったのではないかと。ミストサウナより、乾式サウナにも入りたかったし、やはりもう一度和風風呂に入らなければ、感想を言い尽くせないかな。とはいうものの、かたくりの湯は市営の、そして市営らしい感じのする、市民のための公共温泉浴場だった。環境音楽などが流れていて、露天はなかなか良かった良かった。

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