高輪浴場
【2003.3.15】  
高輪浴場
港区高輪2−6−2
03-3441-7410
16:00-23:00 月曜休、番台。
都営三田線または営団南北線の白金高輪駅で下りて桜田通りを南下。清正公前の変則交差点を左折して坂を上る。突き当たりを右折してしばらく進んだ後、黄梅院前を左折した右側。


コメント:建物は昭和レトロの造りだが、白を基調とした清楚で美しい外観をしている。上の方には瓦屋根を覗き見ることもできて、ちゃんと昔の風情が残っている。東京では比較的めずらしく両側に分かれた男女それぞれの入り口から中へはいる。番台はやたらに低い造りなので、後でつい建てを追加して向こう側が見えないようにしているようだ。脱衣場の中央に島ロッカー、上には昔ながらの高い格天井があり、典型的な東京銭湯の造りをしている。残念ながら脱衣場周辺に壺庭などはないようだ(奥の喫煙スペースがかつての庭だろうか?)
洗い場に入ってまず目をひくのが正面の壁だが、今は水色のペンキが塗られているだけでペンキ絵の背景画などは描かれていない。構造からするとかつてはここにペンキ絵が描かれていたようだ。洗い場の床や浴槽のタイルには古いものがそのまま使われており、また中央の島カランにはカラン意外には鏡も何も取り付けられておらず、昔ながらのシンプルな造りを保っている(男女境のカランには定番の固定シャワーあり)。カランの配置は6-5-5-5で、カランの湯温・湯量は良好。浴槽は浅湯(檻から湯が流れ出ている)と深湯(小さめの床バイブラあり)の2槽で、湯温は43℃と熱めのお湯だ(立ちシャワーブースなし)。
そんな訳で高輪浴場は簡素ながらレトロ感に満ち溢れた昔ながらの東京銭湯だ。古い銭湯でも最近ではタイルをモダンなものに張り替えたり、浴槽を細かく分断してジェットの座湯、寝湯やミクロバイブラ、電気風呂などの色物を取り付けたりしているところが多く、むかしながらのかわいい豆タイルをそのまま残しているところはだいぶ少なくなってきている。そういう意味ではこういうクラシックな内装の銭湯はレトロファンにとっては貴重な存在だ。
追記:今回、明治学院大学の同窓会ホームページでリンクしてくださることになり、改めて文章を読み直して、少し改定しました(前には「古いだけで何もない」なんて書いてあって、何てことを書いているのだと自分のことながらびっくりしてしまった。たぶん銭湯めぐりを始めて間もない頃で、古い銭湯の良さを全く理解していなかったためと思われる(未熟者め)。ここに訂正してお詫びします。とはいうもののペンキ絵は復活させて欲しいような・・・)[2004/5/25 記]
明治学院大学の同窓生の皆さん、宜しかったら下記の銭湯めぐり港区編も覗いてみてください。
「芝公園から品川・高輪まで」
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「東京レトロを行く」


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