三越湯
【2002.6.23】  
三越湯
港区白金5−12−16
03-3473-4126
15:30-24:00 金曜休、番台。
広尾駅で下りて明治通りを南下。天現寺を越えて、次の信号を左折してすぐ(始めの信号前左)。三光豊沢商店街沿い。


コメント:何といっても玄関上のステンドグラスがすばらしい。脱衣室は置き物でいっぱい。


[再訪問記]




三越湯

【2004.2.26】  
内部を見る


コメント:3月いっぱいで取り壊して新築再開業するという情報を得て再訪問。情報どおり玄関脇に「建築計画のお知らせ」が貼ってあり、新しいビルは3階立てで完成は約1年後とのこと。
暖簾のかかっている時間帯に外観の写真を撮りたかったので夕方4時ごろに到着。しかし冬場のこの時間帯は西日が強すぎて、写真撮影には不向きだった。そもそも男湯側の庭からそびえ立つ大木のためかに全景が見えにくいのだが、そんなわけで全景の入るきれいなアングルは見つけられなかった。それでも建物自体はやはり惚れ惚れするような見事な唐破風屋根で、立派な懸魚も健在だ。そして何と行っても正面入り口上のステンドグラスが見事なのだが、玄関の内側からの撮影でやっと綺麗な色合いの写真が撮れた。
用を済ませてから7時ごろに再来訪。暗闇の中に浮かび上がるステンドグラスはまた格別の美しさを放っていた(できればこれだけでも新築ビルにも再利用して欲しい!)。玄関前の置物は若干変わっているが、脱衣場の中に散りばめられている剥製や木のオブジェは以前のままだ。ここのロッカーの色使いはなかなかカラフルで綺麗だったのだね。トイレに入ったら、便器周辺のタイルがやたらレトロでかわいらしい。窓枠や縁側に通じる引き戸などもそうとうレトロな感じで、このあたりを見ると建て直しもやむを得ないか?
浴室、そう、キジと山をモチーフにした正面のタイル絵、忘れていた。浴槽は円形の2点ジェット3基の深湯と檻から湯が注がれている浅湯(2点ジェット1基あり)。どちらも湯温は44℃ぐらい(表示は45℃だった)で、ちょっと熱めながらなかなかいいお湯だ(時間帯が早いせいか、初めは数人の客がいたがしばらくたったらたった一人の独占状態となってしまった。やはり改装したほうがいい?)。島カランは1列でカランの配置は6-5-5-5で、立ちシャワーブース1基あり。カランの湯温等は問題なし(シャワーちょっと弱い)。カラン周りのタイルは綺麗でお洒落だが、浴槽は結構きている。
脱衣場にもどり親父さんと女の常連客の話を聞いていると「今度は温泉にしたい。」などと言っているではないか。確かにこの周辺には廃業した金春湯や北に向かって、玉菊湯、竹に湯、越の湯とみんな立派な黒湯の温泉だから、ここもかなり期待できるのでは。そんなわけで、普通の廃業前の銭湯訪問とは一味も二味も違う、将来に期待いっぱいの最終入湯だった(しかし、この見事な構えが壊されるのは何とも残念だが・・・)。


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