竹の湯
【2002.12.7】  
竹の湯
港区南麻布1−15−12
03-3453-1446
15:30-23:30 月曜休、フロント、黒湯。
麻布十番駅を南で降りたら麻布十番の商店街を突っ切るように南下して行く。善福寺から韓国大使館に行く坂道(右折後に坂をあがる感じ)に入って2本目の路地を左折してさらに南を向く。少し進んでから始めの小さな路地を左折してすぐの左側。駅より5分ではきつい?


コメント:雨のそぼふるひどく冷たい夜で、「一刻も早く風呂に入りたい」という思いで竹の湯をめざした。しかしこんな日に限って駅からひどく遠く感じされる。はやく着きたいがために警察官に場所を聞くも知らないと。そんなものか、銭湯は。竹の湯は大正2年創業ということだが、今はビル銭湯になっている。男女合同の下足エリアからロビーカウンターを抜けて、脱衣場へ。島ロッカーもある、こじんまりしたスペース。洗い場との境のステンドグラスが目を引く。さて、中へ入ると正面にはペンキ絵の変わりに帆船日本丸を画面一杯に描いたモザイク画。島カラン2列で、7-5-5-5-5-5の配置。すべてシャワー付きで、湯量・湯温良好。タイルもきれいで真新しい感じだ。浴槽は2層で真っ黒な黒湯。そのためか飾り物はほとんでなくて、底からの噴出し湯が三箇所。湯温は45℃を指していて、はじめはひどく熱く感じられたが、しばらく入っているとちょうどいいかんじで、いつまででも入っていられる。そんなこじんまりした銭湯だが、今日のように小寒い日にはうれしい黒湯温泉であった。ただし、駅に戻るのに温まった貯金を使い果たしてしまい、自宅駅ではまた寒さに震えた。こんな日は駅近くの銭湯がいいと実感。


[再訪問記(2007.8.5)]



麻布黒美水温泉
竹の湯

【2007.8.5】  

男湯の写真を見る
女湯の写真を見る
ロビーの写真を見る

麻布黒美水温泉、竹の湯
港区南麻布1−15−12
03-3453-1446
15:30-23:30 月曜休(祝翌日休)、フロント、
黒湯

http://homepage3.nifty.com/takenoyu/

アクセス:麻布十番駅を南で降りたら麻布十番の商店街を突っ切るように南下して行く。善福寺から韓国大使館に行く坂道(仙台坂)に入ってすぐの信号を左折してさらに南下して行く。少し進んでから始めの路地を右折してすぐの右側。駅より5分ぐらい。


コメント:
平成14年12月に温泉の許可を取って、その名も「麻布黒美水温泉」と命名したとのこと。後を継げば4代目になると思しきお風呂屋さんの娘さんからメール(姉妹店開業のお知らせ、下記)を頂いたのをきっかけに、竹の湯の営業開始前に訪問してお話を覗わせていただくことになった。このお方の作られたホームーページを読んでいて、なるほどなるほどと感心しきり。まず、竹の湯の竹は松竹梅の竹かと思っていたが、このあたり(仙台坂から南側)は昔から竹ヶ谷、後に麻布竹谷町と言われていて、そこから竹の湯としたということ。

杉並区に2007年4月リニューアルオープンした姉妹店の銭湯:「ゆ家 和ごころ、吉の湯」

竹の湯の歴史としては
大正2年「ラジウム温泉」と銘打って、健康ランド風の経営を開始したとの事。建物は2回建て替えをしたとのことだが、最初は東京空襲で焼けてしまい、その後は絵に書いたような木造のレトロ(今からすれば)建築だったそうだが、20年ぐらい?前に今のビル銭湯に建て替えたのだそうだ。先代の建物には富士山のペンキ絵も描かれていたとのことで、さぞや風情のある町並みだったのだろう(ちなみにこのお方の同窓に今テレビドラマで銭湯の女将さんを演じている某M.ありささんがいたとの裏話も聞いた。なお、名前は明かせられないが、諸事情によりオリンピック金メダリスト(たぶん金だったような)の某女子選手がこの竹の湯の上のマンション部分に住んでいたこともあるとの由。名前は絶対言えません)。ん〜、世の中狭いもんだ、ってなんのこっちゃ。

ところで久しぶりに入浴した竹の湯、今回はお言葉に甘えて??
乾式サウナも体験させていただいて、それはそれはのんびりお風呂を楽しむことができ、ポッカポッカ、体すっきり(外は真夏の炎天下だというのに)に仕上がったというわけ。家に戻ってからも「体すっきり状態」が続いていて、竹の湯の黒湯の温泉力に改めて感服した次第。改めてみた壁画(チップタイル絵)の日本丸や脱衣場境上のステンドグラスは見事で、今回は女湯側のチップタイル絵(何と日本地図)とステンドグラスも見せていただいた。なお、今回は浴槽を2つに仕切ってあって、片方を水で埋められるようにしたとのこと。

ところでところでこのお湯に付いてもう少し情報を。実は源泉は150-200mのところにあるのだが、それとは別に井戸水も涌いている(この近くの
善福寺の湧き水は戦災のときにひとびとののどを潤したという有名な話があるが、帰りのそれを触ってみたら真夏なのにひんやりで、感動)。で、源泉は冷たいので井戸水のほうを80℃に沸かして、カフェオレ状態にミックスして、後は機械(今はガスを使用)で温度を微調整して43℃に設定しているとの事。源泉100%もいいがややぬるぬるが強くてマニアックでもあり、ブレンド湯が使いやすいかもしれない。が、その浴槽に取り付けてある蛇口を捻ると冷たい黒湯の源泉が出てくるというのだ(これを知っているひとは少ない模様)。で、この水で湯船のお湯を埋めていくとどんどん源泉に近づいていくという仕掛け(実際、桶にとってブレンド湯と源泉を比較したが、色的には鑑別不能)。というわけで、サウナの後にこの冷たい源泉を何度も浴びたらそれは贅沢で有頂天の極楽気分であった。

というわけで、ビップ待遇で入れていただいた竹の湯は大満足の極楽パラダイスであった。いろいろな意味ですっかり竹の湯のファンになってしまったわけで、近くに言ったらまた行きたいし、みんなにも勧めておこうっと。Y子さん、ありがとうございました。ちょっとシャイなお父さんと気さくな叔父さんにもよろしく(と、最後はプライベートぽくなってしまった)。

ホームへ戻る東京銭湯リストへ戻る