麻布十番温泉

【2004.10.1】  
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麻布十番温泉
港区麻布十番1−5−22
03-3404-2610
11:00-21:00 火曜休、フロント。
料金:大人1260円、小人630円、午後6時以降大人940円、小人410円
地下鉄大江戸線の麻布十番で下りて麻布十番商店街を進んで行けば、右手にある。1階に越の湯のあるビルの3階部分。駅3分。


コメント:麻布十番の浪花家で元祖鯛焼きと大盛焼きそばを食べてから麻布十番温泉へ。なかなか贅沢な夜の散歩だ。以前麻布十番温泉と同じ建物の1階にある越の湯には来たことがあったが、満を持して3階へ。建物は全部浴場関係と思ったら5階には「真如苑麻布布教所」の看板が(ちなみに4階は空きになっている)。
階段を上ると「立ち食い蕎麦屋」ふうのキッチンが正面に見え、左に折れて麻布十番温泉の入り口。玄関正面上に飾られている亀の剥製がいきなりインパクトあり。で、靴を脱いで上に上がると右手のカウンターの奥(さきほどのキッチン)からおばちゃんが出てきて、いきなり、「上でいいの?」の一言。「上でいいんです。」と答えると、「じゃ、靴を下駄箱に入れて、番号札を持ってきて、引き換えにロッカーの鍵あげるから。タオルは持ってるわよね。9時までだから9時まで。いいのよね。」などととてきぱきと説明する。現在時刻は夜の7時40分だから、まだまだ余裕じゃないのよ。おばちゃん。
渡り廊下のような構造がぐるっと巻いているのだが、要するにその中央がいわゆるどこの温泉場でもポピュラーな大広間。正面には舞台もあって、舞台上には「歓迎麻布十番温泉」の横断幕が張られている。ウィークデーの遅めの時間帯だったせいもあって、中はがらんとしていて2‐3人がまったりとくつろういでいるだけ。さて渡り廊下をぐるっと回ってお風呂の方(舞台の後側)へ向かう。男女別々の入り口ドアーの雰囲気が昭和レトロで、今では珍しい模様ガラスがはめ込まれている。「殿方浴室」の札や、ガラスの上に貼られた「MEN」の札がなかなか雰囲気があるが、実際に外人も来たりするのかもしれない。
脱衣場内、思ったより全然小さく、そしてけっこうモダンに改装されているので、びっくりした。右壁際のロッカーの数も20個ぐらい?と少ないが、乱れ籠なども積んであるあたりは銭湯風で、KAMACHO SCALE CO.のちょっと珍しいアナログ体重計も置かれていた。中央には畳張りの長いすあり。
さて、浴室へ。これまた小さい。左右にカランが3つづつあるだけ。タイル等は新しいものにしっかり貼りかえられており、カランはホース付き、温度調節機付きのモダンなもので、リンプー&ボディーソープはもちろん備えつけ。浴室正面にちょっと広めの黒湯で満たされた浴槽が一つあって、ぶくぶくとあわ立っている。浴槽の奥にパイプがくっ付いているようで、柵状の木で塞いであるのだが意味不明。湯温は42℃弱とちょっと温めで物足りない。そして、浴槽の左隣には強烈なスチーム出満たされたサウナ室が並んで設置されている。ちょっとドアーを空けただけでも蒸気がブアーと噴出してくるようなな強烈なもの。これがけっこう人気があるらしい。そのほか、ビジュアル的な飾り物などは一切ない。浴室に入っている人たちはせっせと体を洗って、ちょっと温まってはしこしこと出て行っているようである。そもそもそんなに広い空間ではないので、温泉場というよりもずっと洗い場というかんじに近いのだ。
風呂からあがってからは大広間や、その周辺の渡り廊下に置かれているソファーや電動マッサージ機イスに座ったりしてまったりすることができる。大広間でうどんを食べている人もいる(どうやらキッチンにいたおばちゃんがひとりできりもりしているようで、うどんを作るのも後片付けをするのもひとりでやっているようだ。おばちゃんが見当たらなくなっても、靴を出してもらわなければ帰れないので、かってに出入りすることもできない。そんなわけで、思っていたよりもこじんまりとしていて昭和レトロなB級浴場といった感じ。
それにしても下の越の湯(400円)と麻布十番温泉(940円)、こちらに入りに来る理由はなんだろうかと考えてしまうが、やはりサウナとまったりの大広間が目的か。サウナ料とまったりの場所代だと考えればそれなりなのかもしれない。サクっと体洗ってさっさと帰る人はやはり越の湯でしょう。麻布十番温泉は午前中からやっているというのも魅力だが(休みはどちらも火曜日だが、越に湯は3時から)、夜遅く入れるのは越の湯だ。営業しているのは同じとこなのだろうか?

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