三効湯

【2004.5.8】  
三効湯
三重県上野市赤坂町326
0595-21-2806
16:00-23:00 金曜休(
04/5/8現在休業中)、フロント。
近鉄伊賀線の上野市駅を降りたら線路の北側に出る(トンネルもしくは踏み切りで)。横に走る大通りを東に向かっていくと芭蕉生誕の家が資料館になっている(道路の北側)。その北側の路地の中央北側にある。コの字に回る道なので、どちらから回ってもいい。駅からでもそれほど遠くない距離で、5-6分か。


コメント:仕事で京都に行ったので、帰りに満を持して伊賀上野へ。今までは京都に行ったら京都だけで他に寄ることはなかったが、思い切って足を伸ばすことに。もちろん、お目当ては究極の銭湯の三効湯。
京都からはJRで1100円ぐらい、でも1時間待ちで1時間半かかるというので、近鉄特急で行くことに。約3000円で、2時間。急に思い立ったのであわてて「伊賀上野」までの切符を購入してしまった。すると3回乗り換えなければ行けないと。3回?近鉄の本線からまず伊賀神戸駅で乗り換えて伊賀線に入るのだが、なんとこの駅、特急が止まらないのだ。だから手前の駅で各駅停車に乗り換えなくてはならないのだ。で、さらに伊賀神戸駅から伊賀上野に行く直行列車がないので、上野駅でまた乗り換えるというわけ。でも後で気が付いたんだが、目的地は上野市駅でよかったのだ。110円の損。
駅前に降りたって、はたと気づく。何の下調べもしていなかったので、住所も何もわからない。そう、こういうときは電話帳、と勇んで公衆電話ボックスへ。ハローページで「銭湯」のところを開くと、な、何とそこだけ切り取られているではないか。こころない銭湯ファンが・・・。実は前日にも同じことがあって、京都の白川温泉に行こうと思って、北白川別当町をしらみ潰しに歩いたのに見つからない。で、必死に電話ボックスを捜し、やっとの思いで見つけて「銭湯」のページを開いたら、何とその部分だけご丁寧に切り取られている。2日続けて同じ目に会うとは、とほほ。で、京都での顛末は、家具屋の親父に聞いてみたら、なんて言うことはない。道路を挟んで向かい側の路地に見えているではないの。
さて伊賀上野、怒りながら隣の電話ボックスに飛び込み、銭湯ページ、今度はあるある。しかし、な、なんと三効湯が載ってない!そんな馬鹿な。ここまで来ながら三効へは行けないのかと愕然となって外へ出る。でも、待てよとそこで思い直した。ひょっとしたら、ひょっとしたらだが、あいうえお順で引いたら出ているのでは?今度は職業別のあいうえおで三効湯、あった、あった。ほんと、諦めなくてよかった。で、住所は赤坂326。しかし、赤坂326ってどこだ。ふと見ると、向かいに観光案内所が。ここで聞くっきゃないでしょ、と即、中へ。おばちゃんに聞くと、三効湯なら芭蕉生家の裏にあって、行けばすぐにわかるとのこと(初めからここで聞けば良かった)。で、古くてどうということもないお風呂さんだとも。心の中で、「ほっとけ。そこにわざわざ入るに来たんだから」と呟く。するとおばちゃん、そうそうと言いながら何とうわさの「伊賀銭湯マップ」を出してくるではないか。これだよこれ。全部、地図付きできっちり載ってるよ。運がいいことに三効湯の定休日は前日の金曜日で営業時間は4時から。もう、これでばっちりだ。
そんなわけで、晴れて余裕で一通り市内観光、というよりも市内銭湯巡りをして、4時きっかりに三効湯に。噂通りの外観。写真のまんま、家の前に木材が積まれている。やっている感じがしないのも噂通り。しかし、ふと見ると「本日休業」の看板が。「おやじ、きっちり時間通りに開けないのか。」と思いつつ、まあ周辺でもチェックしてみるかと裏へ廻ると、ドラム缶を積み重ねた煙突が。が、あれ?煙、出ていないような・・・。よく見るために民家越しにのぞき込んでいると、「何ですか?」と、民家の親父が出てきてしまった。事情を話して三効湯が閉まっているので、煙突の煙を確認していたと。すると、なんとその親父の言うことには、もう半年も開いていないと!!!大将が伸びてしまってずっとやすんでるんだよと。がーん、がーん、がーん。もう、立ち上がれないほどのショック。もう、三効湯には入れないのかのがーん、せっかく伊賀上野にやってきたのにのがーん、そして三効湯は廃業してしまうのかのがーん。
呆然としながら夕闇迫る街なかを駅へ。しかし、ここでくじけてはいけないと思い直して、次なる銭湯へ向かうのであった。とまあ、そんなわけで究極の銭湯三効湯は私目にとってはまぼろしの銭湯と終わってしまったのだ。しかし、代わりに入った駅のそばの電気湯、これがすばらしいレトロ銭湯で、ここが伊賀上野いちの銭湯では?と思えるほど。電気湯の湯舟に浸かりつつ、無性に一乃湯にも入りたい衝動に駆られて、帰りのバスの時間を気にしつつ、一乃湯までダッシュ。ここも噂にたがわぬ良い銭湯だった。帰りももちろんダッシュ(ほんとうのダッシュ)で、名古屋行きの三重交通急行バス(2時間おき)に滑り込みセーフ。びしょびしょの頭で名古屋まで帰路は爆睡。これがバスのいいところだよ(電車ではこうはいかないよね)。


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