一乃湯
Part1
【2004.5.8】  
Part2へ続く
一乃湯
三重上野市西日南町1761
0595-21-1126
16:00-23:00 月、木曜休、番台。
ここへの行き方を説明するのはちょっと難しい。近鉄伊賀線上野市駅から南下する通りは東側のメインストリートである銀座通りと、その一本西側の旧道(両側にみやげ物やなどがぽつぽつと点在する)の2つがある。この旧道を5-6分南下して、4-5本目の路地を左折した左側にあるのだが、この路地がなんとも細めでパスしたくなるような通り。入り口にもこれといった目印がない。路地のそれほど奥ではないのでこまめに覗いて回れば、見つけるのはそれほど難しくはないか。道路は結構碁盤の目のように整然としているし。駅からだと10分以上は有にかかる。


コメント:珍しい木造3階建ての構えで、正面には立派な唐破風もある寺社風の建物だ。ところで、玄関前に通じる花道の入り口上には門構えのモダンなネオン掲示板が取り付けられており、建物の雰囲気とは対照的に派手な装いで客を出迎えている。玄関部分の長く前に伸びたひさしの下、左右に下足箱が置かれていて、旧鶴亀の下足錠が使われている。そのまた奥の男女別々の扉から中へ。番台の奥は予想外に広いスペースの脱衣場になっている。やはり奥に向かって長く伸びていて、外側に新しい感じの備え付けロッカーが備え付けられている。逆に内側の男女境にある鏡壁の感じは和風レトロで、上の欄干部分に施された凝った手彫りの彫刻が目を引く。洗い場へ行くにはさらに舞台の花道のような所を通るのだが、その脇には壺庭があり、ちゃんと池もあって立派な鯉が泳いでいる。
それを横目で見ながらいよいよ洗い場へ。ここもかなり広い空間。雰囲気としてはやはり昭和中期に改装された感じで、床タイルは比較的華やかな花模様。浴槽はまず中央壁際に基本的な四角い浅湯・深湯(43℃強)があり、さらにその奥に水風呂、右に折れて超音波風呂、水枕付きぬる湯?と続いている。カランの配置は2-2-2-7と奥に向かって長くて、手前のコーナーに立ちシャワーブース1基あり。桶は黄色ケロリン小が積まれている。
そんなわけで、上野市の古い街並みの奥深いところに忽然とたたずんでいる、広くて機能的な寺社風大型銭湯だ。

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