不動浴場

【2005.2.28】  
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不動浴場
目黒区下目黒3−22−19
03-3710-3680
15:30-24:00、第1以外の金曜休。月曜休、番台。
JR目黒駅で下車したら駅前のバスに乗り、2つ目の大鳥神社バス停で降りる(ここを歩けば10分ぐらいか?)。。目黒通りを南下してすぐの路地を左折。坂を上るように進んでしばらく行った左が側。バス停から3分の記載。


コメント:目黒不動の裏側に位置しているのだが、その名の通り不動とともに生きてきたようないにしえの銭湯だ。外観は小ぶりな瓦屋根の宮造り銭湯だが、男女の入り口が別々になっているのが珍しい(ただし、玄関の内側は1つにつながっており、中央裏側には木製のベンチが置かれている)。左右の踊り場にある下足箱に靴を入れて、昔ながらの引き戸を開けて中に入る。左手に番台、年配のご主人が気持ちよく挨拶してくれる。右手に島ロッカーが目隠し代わりのに縦に置かれている。その手前に縦型の冷蔵庫があり、さらには銭湯グッズの陳列棚が並んでいる。そのほか脱衣場右の側面には何と昔ながらの古い木製のロッカー(鍵はTOUKYOの古いもの)が残されているのだが、その手前にさらに新しい島ロッカーが置かれており、古いロッカーの表面にはポスターなどがべたべたと貼られていてなるべく古いものを隠そうと努力した跡がある(今の時代はむしろ再利用して古いものを前面に出したらアンティーク的な趣があるのだが・・・)。天井はもちろん折り上げ格天井。脱衣場手前には鯉のいる庭(夜はよく見えない)もあり、ここも昔ながらの引き戸で仕切られている。その境には木製のベンチとテーブルが置かれ、男女境の鏡壁の手前にKeihokuのアナロク体重計あり。なお、ご主人は緑がすきと見えて、玄関といい、脱衣場にお中といい、観葉植物があちこちに置かれている。
さて、浴室だが正面にはきっちり富士山のペンキ絵、で描かれているのがちょっと変わっており、緑の多い小島が散在する湖が手前に配置されている(中島師風?)。内部のタイルはきれいなものに張り替えられており、左側には何とボックス型の立ちシャワーブースが連続3基並んでおり、短い島カランが2列あり、所狭しと言う感じ。カランの配置は4-4-4-4-5で、湯温・量は完璧だ。浴槽も新しいタイルで覆われているのだが、典型的な浅(バイブラ)・深湯(2点ジェット2基?)の2槽だ。湯温は水度計が46℃を指しているが、実際は43℃ぐらいか。そして両方の浴槽とも本日は緑色の薬湯になっていた。最後に男女境の立ちシャワーブース裏の壁は横一面の鈴榮堂の九谷のタイル絵で、ウズラやら鷹やら桜やら紅葉の木々などが羅列的に並べられているのだが、もちろん一部は立ちシャワーブースの影に寸断されているのだ。
というわけで、不動浴場は、かつては目白の月の湯のような銭湯だったのだろうか?と思わせるような、随所に古典的なアイテムが隠れているような伝統的な東京むかし銭湯だった。

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