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桜湯 京都府京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町454 075-231-0491 15:30-24:00 曜休、番台。 京阪線の丸太町駅下車。鴨川を渡って西へ進み、河原町通りの手前の細い筋を右折してすぐの左側にある。駅から2分ぐらい。 コメント:前回、京都の銭湯巡りをしてみて一番気になっていたのがここ桜湯。こじんまりした銭湯ではあるが、町屋風の建物の下の玄関部分に飾られたアーチ状の庇と丸いランプ、門柱の上の三角ランプなどがかわいらしく、いかにも京都のお風呂屋さんといった雰囲気の銭湯だ。玄関を入ると足元の踊り場との境が豆タイルで半円形に造られており、狭い空間をうまく使っている感じ。下足錠は珍しいKING製の古いものだ。 さっそく、脱衣場に入ると番台を中心にして個人宅の居間のようにまとまった空間。男女境の鏡の前には水槽が置かれ、左手壁際がロッカーで、京都独特の縦長の行李がすっぽり入るような大きさに造られている。その手前にこれまた珍しいKYOTO ISHIDA SEIKOSHOと書かれた重厚な感じのレトロなアナログ体重計があり、さらに手前がテーブルと長いすが置かれている。浴室に入る手前の右側には関西方面独特なのだが、水道の蛇口付きの洗面所が設置されている。 浴室へ。ここもこじんまりとまとまった空間で、右手の壁際に浴槽が3つ縦に並んでおり、その中央にあるひな壇のようなかっこうの四角い石桶(3段)から絶えずお湯が階段状に流れ込んでいて、各浴槽にお湯が注ぎ込まれている。浴槽は奥から浅湯(バイブラ付き)・深湯・浅湯で、その手前角には水風呂(ライオン?の顔から絶えず水が注がれている)、反対に3浴槽の奥には薬湯(サフランか何か)があって、こちらは裸婦がお盆を抱えて座っているオブジェがあり、そのお盆に溜まったお湯が湯船に注がれている。最後にそのまた奥の角に無料のスチームサウナ室もある。左手にはカランが11個並び、一番奥には立ちシャワーも付いている。あと風呂桶なのだが、多くの桶は花王石鹸のオレンジ桶なのだが、これに混じって珍しいケロリンの白桶(関西風小型のもの)があるのを発見。このケロリン桶にはなんとケロリンという定番の文字のほかに京都府浴場組合という文字も描かれており、京都の銭湯共通に使われていたものと想像される。 そんなわけで、桜湯は京都の銭湯に求めたくなるもの(町屋風の造り、行李、レトロな洗い場)をすべて揃え、そればかりか浴槽にあるべきもの(浅・深湯、サウナ、水風呂、立ちシャワー)をほとんどすべて揃えている、驚きのそして満足度100%の京都プチレトロ銭湯だ。 |
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