白川温泉
Part1
【2004.5.7】  
Part2へ続く
白川温泉
京都府京都市左京区北白川上別当町6
075-791-2063
16:00-23:00 土曜休、番台。
京都御所の北側を横に走るのが今出川通りで、これを東に進んでいくと賀茂大橋のところで鴨川を渡る(このすぐ北で鴨川が賀茂川と高野川に分かれる)。さらに東へ行くと川端通り、東大路通りを越え(ここで東今出川通りと名前を変えるが)、最後に白川通りにぶつかる。この交差点(白川通今出川)の先が銀閣寺だが、ここを左折して坂を上っていくと信号で3つ目、北白川別当の交差点に出る。この南東の角近くに白川温泉の後側の姿と煙突が見えている。入り口は少し南に戻って左折した路地(花道)沿いにある。銀閣寺からなら歩いて5分以内。バス亭なら別当町または北白川別当町(ほとんど同じ所)が交差点付近。


コメント:アールデコ?調の洋館と名高い、白川温泉へ。初めは間違えてすぐそばにあった白川湯に向かってしまい、廃業していてびっくりした。さて白川温泉、何となく巨大な銭湯をイメージしていたのだが、路地裏にたたずむこじんまりとした町の銭湯だった(そういえば東京の廿世紀浴場もそうか)。夜行くとわからないが、実は洋風なのは正面のところだけで、後側は木造の典型的な日本家屋。で、これが結構老朽化していて外壁板が剥げ剥げで、これまた東京は荒川6丁目の富士見湯を彷彿とさせる。それでも正面に立てばほんとうに立派な洋風建築だ。
さて、玄関先、男女に分かれた暖簾の掛かった入り口から中へ。脱衣場も和洋折衷のレトロな趣。木製の古いロッカー(鍵は確か古いおしどり?)の手前には京都独特の四角い行李籠が積まれている。番台脇は土間風になっていてここの後に下足箱があり、その上の窓の造りはやはりアールデコ風?反対側を向いて洗い場の入り口脇には流しがあるほかに風呂桶台があってそこに風呂桶(花王石鹸ホワイトの黄色い桶など)が並べられているのも関西ならではだ。薄茶色の旧型マッサージ機とアナログ体重計(KYOTO ISHIDA SEIKOSHO製)に長いすあり。
洗い場に入ると結構広めで、ちょうど正方形という感じ。中央の壁よりに長方形の深湯と浅湯(湯温はちょうどいい42℃ぐらい)があるほかに一番奥の壁ぎわに離れて小さなヌル湯の浴槽あり。カランは4方の壁に4-2-9-2の配置。床タイルはレトロな亀の子模様、壁タイルは古典的な大きな白タイルで、浴槽も細かな旧式タイルのままだ。カランとカランの間に流し台のコーナーに置くごみかごが1つづつ取り付けられており、どうやら風呂グッズを入れておくためのかごらしい。出入り口近くには昔トイレのコーナーにあったような小さな洗面器があって、飲料水用らしい。
そんなわけで、外観は洋風レトロモダン、中は結構関西では典型的な構造の和洋折衷レトロ銭湯だ。

ホームへ戻る各地銭湯リストへ戻る