柳湯
Part1
【2003.11.2】  
Part2へ続く
柳湯
京都府京都市左京区新柳馬場仁王門下ル菊鉾町332
075-771-8439

17:00-23:00 月、火曜休、番台。
地下鉄東西線の三条京阪駅で降りる。三条通りを三条大橋とは反対の方向(東)へ進み、最初の信号を左折してしばらく(新柳馬場通り)の右側角にある。駅から5分以内。
三条通りの北側の仁王門通りとの間には孫橋湯、塩湯、京都スポーツサウナと合計で4軒の銭湯があり、南側にも新シ湯、東側(隣の東山駅)に若松湯、菊水湯があり、歩いていけるこの範囲に何と7軒もの銭湯があって銭湯密集地帯を形成している。


コメント:木造2階建ての縦に大きくそびえ立つような外観の町屋風レトロ銭湯だ。関西特有の大きくて縦長の暖簾が男女の入り口前にそれぞれ掲げられている。玄関を入ると低い番台。完全に反対側が見渡せる状態。板床、木製のロッカー、土間?手前にこれまた木製の下足箱。お客さんはご老人が一人、ちょうど風呂から上がったところらしく、若旦那?が着替えの手伝いをしている。他に客は一人もいない。洗面所の床に重ねてある洗面器を持って入っていいと言われて、それを持ってそそくさと中へ。こじんまりしたスペースだが比較的天井は高くて(アール型をしていて真中に四角く大きな湯気抜き窓あり)、広々とした感じだ。左に主浴槽(浅湯と深湯)、左手奥の角に何と岩風呂。右手にはL字形にカランが10基並ぶ(奥の5基はシャワー付き)。そのほかに何と円卓状の柱台が2本あって、カランが3基ずつ付いている。カランは赤・青丸型で湯量良好、湯温は熱いぐらい。さらに右手前角には関西独特の小さな水風呂(ライオンの口から水が流れ込んでいる)もある。主浴槽の温度は43℃ぐらいと関西にしてはやや熱め?で、岩風呂で41℃ぐらいか。一人でゆったりと入ってから、脱衣場にあがってみるとオーナーらしきおじさんに代わっていた。それでこの風呂屋の歴史をたずねると、ずいぶん昔かららしいが今の建物は昭和6年に建て直したものらしいとのこと。洗い場へ入る入り口の上には立派な横長のタイル絵があって、男女とも同じ平安神宮の絵柄(平安神宮はこの銭湯の北東10分強のところにある)。そのほか、洗面所(男女境奥)周辺にも小さなタイル絵2点あり。グッズとしては細長い平均台様のベンチ、京都特有の四角い形の乱れ籠が重ねられていた。とにかく、そこらのホテルの風呂に入るより、京都の風情を堪能できるこんな銭湯に入るほうがずっといいと実感できるのだが、その後結局お客さんは誰も来ず、ずっと貸切状態だったことが唯一心配だ(連休2日目の夜の8時ごろだというのに・・・)。

[再訪問 2004.5.7 ]

ホームへ戻る各地銭湯リストへ戻る