大江戸温泉物語


【2004.8.26】  
内部の写真を見る

大江戸温泉物語
江東区青海2−57
03-5500-1126
11:00-翌日9:00、年中無休、フロント。
入館料 大人2700円(18:00以降1900円)、子供1500円
※土日、祝日で18時までに入館者の利用は4時間まで。以降超過1時間につき大人800円。
※午前2時を超えて滞在する場合、1,500円の深夜料金がかかる。

「新交通ゆりかもめ」のテレコムセンター下車2分。

コメント:施設正面に立つとなるほど一つのテーマパークの趣き。中央に大きな唐破風屋根がそびえ立っており、その下に出入り口がある。現代風にアレンジしてあるのだが、それなりに鬼瓦や懸魚などもちゃんと取り付けられており、神社仏閣そのものといった風情だ。大きな自動ドアーを開けて中に入ると案内係のスタッフがいて手際よく案内する。旅館の入り口並みに玄関正面で靴を脱いで、左手の下足箱へ(鍵は普通のシリンダ錠)入れる。さらに奥へ進むと左手にチェックインカウンターがあり、ここで入館手続き(300円払って会員になると5名まで約300円割引になるから、会員にならない手はない)を済ませる。続いて正面にある「越後屋」と書かれた処で浴衣を選び、今度は右手にある男女別々の入り口から「最初の更衣室」へ。というのも入浴するときはもう一つ脱衣室があるから、最初の更衣室は浴衣に着替えて荷物を預ける程度の意味合いとなる。ここを抜けて向こう側へ行けば再び男女が合流する形式となっており、江戸の町を再現した広小路へ出る。こことさらにここから右手奥に続いている「八百八町」と名付けられたエリアには駄菓子屋やおみやげもの屋、飲食店などの出店が軒を連ねており、また広場中央では弓矢や手裏剣投げ、輪投げなどのミニアトラクションが行われている。なお、広小路中央奥には大広間の無料休憩場があって、人々が三々五々やってきてはまったりとくつろいでいる(ここではお芝居などの催し物も開かけるらしい)。
で、肝心のお湯の方だが、手始めにみんなが訪れるのは屋外の足湯スペース。小川風に作られた川原の周辺に低めのベンチが散りばめられていて、あちらこちらで人々が語らいながら足湯に浸かっている。湯温は40℃ぐらいか。川底に貼られた足壺押し用の石がけっこう痛くて、歩く人歩く人がみんな閉口している。ベンチが低くて、浴衣の裾を濡らしてしまう人も多く、逆に捲し上げすぎて浴衣が肌けてしまう人もいてさまざまな人間模様という感じ。
さて、いよいよ温泉施設の方。入り口周辺にはマッサージやエステコーナーがあり、また2階に上がると広い休憩室がある。ここは知る人ぞ知る例のテレビ付きリクライニングベッドがずらりと並んでいるところ。ここに横たわるとたいていの人はついうつらうつらと眠ってしまう。奥には女性専用休憩室も用意されている。
温泉に話を戻すと、まずは男女別々の暖簾をくぐって脱衣場へ。入り口カウンターで大小のタオルを受け取る。好きなロッカーを選んで早速裸に。ここのロッカーもシリンダ鍵を使用した普通のものだが、100円返還方式なので非常にうっとうしい(ロッカー鍵を盗まれないための苦肉の策か)。脱衣場奥のスペースは例のごとくドライヤーの並ぶ洗面エリア。
外に飛び出すようなイメージで浴室へ出る。というのも最初はもちろん内湯スペースなのだが、巨大体育館のごとく天井が高いので、まるで外へ飛び出すような感覚なのだ。この体育館スペースの正面は一面ガラス張りで、露天エリアがぐるっと見渡せる。室内中央には櫓が組まれていて、この櫓の中というか下が小高くなっていて、この部分にお目当ての温泉の浴槽がある。茶褐色のお湯(強塩、弱アルカリ泉)で満たされており、こころなしかこの浴槽だけ入浴者の数も多い感じ(湯温42℃)。浴室の入り口のところには掛け湯用の小さな櫓もあり、その左側に広がるスペースがパドック式の洗い場となっている。1列あたりカラン5‐6基で、これが3筋6列あるのでカランの数は全部で33個。すべて湯温調節式最新シャワー付きだが、シャワーのお湯の勢いがちょっと悪いのでじれったい感じだ。シャンプー・リンス等完全完備されているは言うまでもない。
他の浴槽は、櫓の前後にぬる湯(湯温40℃)と参勤交代の湯(季節ごとの入れ替わり湯で、現在は第6弾の能登輪島温泉のお湯が満たされている(タンクローリーで連日運んでいるとのこと)。湯温42℃。左手壁際に乾式サウナと水風呂。中央正面が広い檜(縁取り)風呂(42℃)となっており、最後に右手壁際奥に水枕付き6点ジェットの寝湯(6基ぐらい)がある。
左手奥の出口から露天スペースに出ると、手前に41℃の櫓つき主浴槽、奥には岩山をバックにした42℃の小川式高温槽あり、中央奥に寝そべりコーナー3人分があり。なお、これらの浴槽はすべて白湯であるように思われる。
そんなわけで、まあ温泉施設そのものは数あるスーパー銭湯のそれと大差がない感じだが、飲み食い→足湯でのんびり→入浴→湯上りに一杯→足湯でくつろぐ→もいちど一風呂→休憩室で一眠り・・・てな調子で、あっという間になんと6時間が過ぎているのであった。適当に広小路でお遊びに興じることもできるし、やはりここはスーパー銭湯より一歩進化したまさに温泉テーマパークだ。時間も使い放題だが長くいればいるほど飲食代も馬鹿にならず、けっこうな額になっていた。日中は団体客(地方からの人々やさらには中国?系の団体)が多いのはちょっと意外、ではなく納得か。夜間の時間帯に入ると勤め帰りの若者やカップルなどが増えてきて、客層が代わっていくのが面白かった。

ホームへ戻る東京銭湯リストへ戻る