春の湯


【2004.9.11】  
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春の場
江東区大島7−25−14
186-5626-1830
15:20-23:00、月曜休、番台。
都営地下鉄新宿線大島駅で下車して、新大橋通りを東に進む。5分ほど行った左側にダイエーが見えてくるのだが、その手前の路地を左折して少し進んだ左側にある。銭湯の正面は第三大島小の跡地になっている。駅から7分。


コメント:とにかく美しい弧を描いた唐破風屋根に、2羽の鶴をあしらった懸魚が取り付けられている典型的な宮造り銭湯だ。両脇の塀も美しく左右に伸び、中庭からは立派な緑も顔を覗かせていて、思わず「いい銭湯だ」と感心してしまう外観だ。左右の戸袋下の化粧タイルの色が鮮やかな紫を基調にした色使いで、日に照らされていっそう華やかに見える。
玄関周りはシンプルだが重々しいい昔ながらの引き戸とその上の欄間にはレトロな模様の擦りガラスはめ込まれていて、昭和のテイストが手付かずで閉じ込められているような感じだ。左右の踊り場から中へ入ると、番台の作りもなかなか重々しい。天井は折り返しのない格天井。手前の中庭には手すりがついていて、離れのトイレに向かう廊下になっている。脱衣場との境目には長いすとテーブル(上には灰皿)が置かれていて、この長いすから見ると縦方向に背の低い島ロッカーが置かれていて、島ロッカー越しに洗い場が見渡せる感じになっている。男女境には新しく改築されたと思われる鏡壁があり、その手前にYAMATOのアナログ体重計が置かれている。ドライヤーはなんと無料。さらに縦長と横長の2つのタイプの冷蔵庫があって、飲み物とアイスクリームを入れている。
洗い場床と壁のタイルは新しいものに張り替えられている。島カランは1列で、右手に立ちシャワーブースが1基あるので、カランの配置は7-5-5-5、湯温・量は良好。そして正面の壁なのだが、ペンキ絵があったと思われるスペースがすべて水色に塗りつぶされており、天井や壁のペンキも最近塗り替えられたように綺麗。特に天井は水色の回りに珍しく赤い縁取りが塗られているのだが、何か意味があるのだろうか。洗い場正面に現在ペンキ絵がないのは残念だが、いつでも描き足せる状態でもある。
浴槽は3槽で、左から薬湯(というか本物のレモンが袋に入れて吊り下げられている)、6点ジェット座湯2基(これはなぜかバイブラに近いもので淡淡している)、最後にシンプルな深湯(湯温はいずれも42℃ぐらいと熱からず、温からずだが、マニアにはちょっと物足りない?)。
そんなわけで、春の湯は名前と外観の美しい昔ながらの伝統的な東京型宮造り銭湯だ。

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