鈴の湯


【2004.9.11】  
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鈴の場
江東区大島4−11−9
03-3637-0268
15:40-24:00
、月曜休、番台。
都営地下鉄新宿線大島駅で下車して、新大橋通りを少し西に戻れば南に伸びる商店街(大島銀座)がある。ここを南下してすぐの右側。駅から2分。


コメント:鈴の湯。実は近所の春の湯に続いてのはしご湯(これはめったにしないことにしているのだが通算で3回目?)。銭湯廃業情報をきのう整理していたら何だが急に気持ちがあせってしまって、そんなわけで今日は「はしご」したくなる気持ちになってしまったというわけ。江東区は遠いい(同じ東京なのにここに来るのに有に1時間ぐらいかかっている)ということもあって、「ええい今日はまとめて入ってしまえ」と・・・(しかし、ここが遠いいと言っていたら葛飾区や江戸川区など荒川の向こう側は到底無理だって)。
鈴の湯は以前下見をしてあったのだが、それで妙に気になる銭湯だった。たしかに伝統的な千鳥破風屋根と左右に伸びる築地塀?があるのだが、そのすぐ後がビルの壁になっているのだ。これは一体どういう構造になっているのかとすごく気になっていたのだ。そう、それから軒下に大きなぼんぼり状のランプがぶら下がっているのもとても印象的だ。
中玄関は珍しく左右横に膨れている感じで、下足箱もL字状にぐるっと配置されている。出入り口はアルミサッシだが、その上には立派な「男湯」の文字の入った戸袋ガラスがはめ込まれている。中へ入ると右側に番台。脱衣場の天井は比較的低くてフラットな白天井だから、脱衣場の雰囲気はややはりビル銭湯の趣。手前には普通の長いすに加えて床の間状の備え付け長いすもあり、また角を削った構造の外に、坪庭が設けられていてそこに岩山が築かれている。冷蔵庫や銭湯グッズのショーケースは珍しく洗い場との境に置かれている。男女の境には例によって鏡壁と洗面スペース(ドライヤーは20円)があり、その上には男女共用のテレビが置かれている。体重計はKeihokuの外側がクリーム色に塗装されたちょっと珍しいもの。
浴室。あれれ、東京2段型の天井で左右にはしっかりと湯気抜き窓があるぞ。ここを見る限り、ビル銭湯ではなくてやはり一軒家銭湯、ということは脱衣場部分だけがビルっぽくなっているのだ(エリマキトカゲのような感じとでもいうか)。正面には立派なペンキ絵あり。男女に跨るように描かれた富士山と渓流の絵(覚書はないが、中島師の手による比較的新しいものか)。洗い場のタイルなどは新しいものに張り替えられていて、タイル絵などはない。左手前に立ちシャワーブース1基。島カランは一応2列だが1列は片側カランなので、カランの配置は5-5-0-5-5-7、湯温・量は良好。最後に浴槽は3槽で、浅湯、水枕付き4点ジェット座湯2基、薬湯(ハーブのミックスらしく、色は黄色)。湯温は左側がやや熱めだが、それでも43℃弱といった感じ。
そんなわけで、鈴の湯は繁華街の入り口にある昔ながらの元気いっぱいの昭和レトロ銭湯だ。

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