小平浴場

【2005.2.13】  
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小平浴場
小平市津田町3−4−22
042-343-3018
15:45-23:00、月曜休、番台。
西武多摩湖線の一橋学園駅を降りたら駅南側を東西に走る路地を西へ。しばらく進んで行き、突き当りを左折してさらに少し進んだ右側。駅から10分の記載。


コメント:外観は大正期に造られたという麻布十番の小山湯を彷彿とさせるようなレトロな趣。道路に銭湯の左横が面していて、入り口は路地を右に入った左側。暖簾もかけられておらず、古びた質素な趣。両サイドの踊り場から扉をひいて脱衣場へ。番台で料金を払って中に入ると薄暗い空間。右手前にベンチがあって、昔ながらの引き戸の外には坪庭があるが暗くて全く見えない。短い島ロッカーが2列で、男女境は背の低い鏡壁。脇にTANAKAのアナログ体重計と身長計が置かれている。天井は折返しのある格天井で、大きなプロペラの3羽の扇風機がぶら下がっている。正面の大黒柱にはこれまた大きな柱時計が掛かっている。
浴室へ通じる引き戸はサッシに代えられているが、その上の境戸には昔ながらの変形菱形模様の硝子戸が残されている。正面は富士山のペンキ絵(西伊豆、14年11月25日と書かれた覚え書きの書き方からは丸山師)、島カランは2列でカラン数は5-5-5-5-5-5と一見豊富だが、シャワーが付いているのは男女境の壁際だけ(そのため、ここのカランだけが混んでいる)で、最初の島カランには横長の鏡が付いているが、2つ目の島カランにはこの鏡も付いていない。浴室内のタイル全体が昔ながらの豆タイル。男女境壁のタイルは時々見かけるダイヤ型の白タイルで、モジョリカタイルで縁取りされている。浴槽は典型的な浅・深の2槽で、湯温は43℃ぐらい。浅湯に2点ジェットが数条あり。そして浴槽とペンキ絵の間にはやはり豆タイルのタイル絵もあり、白鳥と浮き草?のようなものが描かれている。
というわけで、小平浴場はかつては一橋大の学生で賑わっていた思われる「つわものどもが夢のあと」という感じの究極の昭和レトロ銭湯で、いつまでも現役でいて欲しいものだ。

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