清の湯

【2006.4.11】  
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清の湯
清瀬市松山1−13−20
0424-93-2323
16:00-23:00、日曜は15:00-、水曜休 祝日は営業、番台。

アクセス:清瀬駅の南口で降りたら南にまっすぐ伸びる商店街を南下していく。3分ぐらい歩いたら右折してすぐの右側。駅から3分の記載。


コメント:
昔ながらの、大きな屋台骨のレトロな銭湯だ。屋根は黒瓦葺で、正面の小さな三角破風屋根には木彫りの懸魚(鶴1羽)もちゃんと付いている。玄関脇の築地塀もなかなか立派なのだが、玄関前の正面に別棟のコインランドリーを設置しいるために入り口に通じる通りがことのほか狭くなっている。清瀬駅の南側エリアは商店がごちゃごちゃと密集していて、この清の湯の周辺も飲み屋などが軒を連ねているところなので、この狭い路地がまた京都の裏路地のようで、なかなか風情を醸し出している。

玄関周りはむかしのままで、年期のために下足箱下の踊り場に上がる板の端っこが丸く削れている。玄関の天井は格天井で、番台後ろの窓枠などにも昔ながらの意匠が残っている。下足箱に靴を入れていると、中から常連客と女将さんの話し声が聞こえてきて、「・・・ここまでやって来れたんですよ。」と言うフレーズの一部だけが聞きとれた。

引き戸を開けて中に入ると、もう話は終わっていたが、ちょっと気になって張り紙とかを探してみたが、別に廃業するようなコメントもなく一安心。話の流れのなかで出てきた会話だったようだ。それにしても女将さんの髪の毛は真っ白だし、年のころも鎌倉の瀧の湯の女将さんと同じぐらい?しゃきっとしていて、上品な感じもよく似ている。特に改装をしている風でもないし、後継者がいそうでもないから、そろそろきついのかなあなどと勝手に想像を回らした。

ところで、
脱衣場はと言うと、縦に島ロッカー一列、左側が少し庇状に天井が低くなっていて、壁際にもロッカーが並んでいる。さらに脱衣場の手前側は出窓風に飛び出た空間があって、四角くソファーが置かれていて、なかなかくつろげる空間になっている。引き戸越しにはきれいな築地塀の内側が見えて、なかなか風情がある感じだ。男女境は背の低い鏡壁になっていて、その前にはKeihoku?のアナログ体重計あり。大黒柱には定番の柱時計も掲げられている。

浴室へ。天井が高くて何となく空間が広くを感じる。脱衣場との境にも木製の柱が残されていて(最小限のサッシが使われているだけ)、全体に手を加えられていない感じ。古い島カラン(鏡も何も付いていない)が1列あって、両側の壁際に横長の1枚鏡と固定シャワーが取り付けられている。カランの配置はゆったりの6-4-4-7、湯温は良好。男女境壁の上に横長のチップタイル絵があって、太鼓橋のある河川の情景が描かれている。

最後に脱衣場正面だが、当然のごとく
立派なペンキ絵があり、「(野尻湖)、15.8.20」という覚書があるので、丸山師によるものだろうか?湖水を取り囲む山並みの風景が描かれている。浴槽は古典的な浅・深の2槽で、どちらもなかなかの熱さだ。浸かるときだけ水で埋めているご老人がいたが、なかなか礼儀正しい薄め方だ。浴槽のタイルの痛みがちょっと目立つ。

というわけで、清瀬の清の湯は繁華街の中に溶け込むように建っていて、この繁華街の(顔の)一部になっているような銭湯だ。鎌倉の瀧の湯同様、ここがなくなってしまうということは街の形態が崩れてしまうようにも思え、少しでも長く続いて欲しい。

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