さいわい湯


【2007.7.7】 
内部の写真へ続く
さいわい湯
埼玉県川口市幸町1−9−4
048-253-1758
?:00-?:00、月曜?休、番台。

アクセス:JR川口駅東口で降りたら駅前通りを東へ進み、樹モールを通り越して六軒通りを進んでいく。中央道路を越えたらつぎの通りを左折して北上する。六軒通りと並行して走る八軒通りを越えてすぐの右側。駅から歩くと15分ぐらいか。

コメント:川口の
戦前の歓楽街は栄町のあたりだったようだから、そこらへんに最も近い銭湯ということになるだろうか。ビル銭湯を想像していたら、なんと昔ながらの瓦屋根の一軒家銭湯だった。しかし、通りに対しては銭湯の横が面しており、入り口は細い路地を入ったところ。隣の家がま近に接近しているため、いわゆる銭湯の正面を見ることができない。発射台形式の煙突からは黒い煙がもくもくとあがり、建物脇にはドラム缶が積み上げられているところからは、重油をつかっているらしい。

路地の角(銭湯の左隅)が棟続きのコインランドリー室になっており、路地奥は自転車置き場。
暖簾が珍しく関西風の縦長の3連のもの。玄関をはいると天井は高く、昔ながらの木造りが残っている、番台裏の壁にタイル絵があって、富士山と鷹が描かれている(これに茄子があれば、初夢か?)。

木の引き戸を開けて中に入ると、右手に番台があって、
折り返し格天井の世界が広がっていた。島ロッカーは縦に1列。男女境壁は定番の鏡壁で、洗い場の入り口近くにKeihokuのアナログ体重計あり。道路側の壁には常連の桶置き用の棚がしつられてある。手前側に外にでるガラス戸があって、外トイレに通じている(庭はただの地面で飾られたものではない)。

洗い場へ。脱衣場との境も比較的大きなガラス戸だらけなので、浴室内が良く見えたが、正面には立派な
富士山のペンキ絵。大きな湖の後ろに富士山が控え、手前に松ノ木、湖にはヨットが浮かび、覚書はないので中島師の手による富士五湖(河口湖?)からの眺めか?(女湯側は良く分からない)。浴室内のタイルなどは綺麗なものに張り替えられており、1列ある島カランの真新しい感じ。カランの配置は6-5-5-5、立ちシャワーブース1基あり。浴槽は古典的な浅・深2槽だが、真四角ではなくて浅湯が曲線を描いて手前にせり出す形になっている。奥には檻からお湯が注ぎこまれ、水中に赤外線。浴槽中央に5点ジェット座湯が2基あり、一番右側がが深湯(茶色い宝寿湯)。浅湯も緑系の薬湯になっていて、湯温はちょうど良い42℃強ぐらいの柔らかいいいお湯だ。男女境壁は幾何学模様の新しいデザインのものだ。

というわけで、川口の旧繁華街に近いさいわい湯は、浴室内だけは綺麗に改装されているものの、瓦屋根葺のまんまの伝統的な大型レトロ銭湯だった。

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