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栄湯 埼玉県川口市西川口5−16−7 048-252-3716 16:00-23:00、第1、3、4月曜休、番台。 アクセス:JR川口駅西口で下車したら駅から西に伸びる駅前通りの一本北側(オリンピック通り)を西に進んでいく。10-15分行って「宮町」の交差点手前を右折してすぐの左側。仲町小手前。駅から15-20分ぐらい。 コメント: 外観はちょっと小ぶりながら瓦屋根の一軒家銭湯。上に大きめの千鳥破風があって、そこの白壁に昔の字で「榮湯」と書かれていて、何だが風情がある。玄関周りは少し改装されているようで、正面にシャッターとその脇は綺麗な化粧ブロックが張られている。しかし、暖簾を潜って玄関に入ると昔のまんま。玄関部分の天井は格天井だし、脱衣場への入り口も木の引き戸、男湯などと書かれた摺りガラス周囲にも昔の凝った木のデザインが施されている。 中に入ると番台で、女将さんに埼玉銭湯料金410円を払う(というか、分からないので500円を差し出したら90円おつりが来た)。中で料金表を確認すると大人はやはり410円、中人は180円、小人70円となっている。天井は低めでフラットのもの、島ロッカーが縦に1列で、男女境は鏡壁で、縦長の冷蔵庫あり。アナロク体重計はかなりごつくて珍しいものだったが、メーカーを確認し忘れた。左手前奥に応接間のような四角い休憩スペースがあって、タバコを吸いながらくつろげるようになっている。そのほかに中にベンチ椅子もあり。このあたりがかなり充実感あり。 さて、浴室だがここも小ぶりなスペースだが、床やカラン周り、浴槽のタイルなどは綺麗なものに張り替えられており、一部は石造りでなかなかゴージャスな感じ。天井が東京2段式ではなく、楕円形に弧を描いた1段式だ(この辺が東京を離れたと言うことを実感させる)。島カラン1列、カランの配置は4-5-5-3とゆったり。と言うのも右手前には立ちシャワーブース2基、左手の奥はL字状に浴槽がせり出ていて、手前が広めの水風呂となっている。浴槽もまずまず充実していて、右からラベンダーの薬湯(「いつも同じだよなあ」と常連の爺さんに話しかけられた。)、バイブラの浅湯と深湯が一続きになっていて、最後に左端に6点ジェット寝湯が1基付いている。湯温は久々と言うぐらい熱め(43℃はある?)だが、おそらく薪で焚いたお湯で熱さは苦にならない。そして、ペンキ絵、西伊豆から見たやや遠景の富士山(つまり富士山が小さく描かれている)。棚引く雲や松ノ木の感じからは中島師のものと思われるが、覚え書きはない。ヨットがやたら多いのが珍しい。 というわけで、川口駅西側の住宅地にある榮湯は、昔ながらのこじんまりしたレトロ銭湯でありながら、浴槽は綺麗に改装されていて、それでいてペンキ絵健在となかなか満足感の高い地方型銭湯だ。川口は昔は鉄鋼の町で町のいたるところにキューポラという煙突があったという。今でも鉄工所は多いようで、銭湯の客も何となく鉄工所の荒くれのような感じだった。 |
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