春日湯

【2006.1.10】  
内部の写真を見る

春日湯
葛飾区高砂3−6−9
03-3671-4126
15:40-23:40、木曜休、番台。

アクセス:京成高砂駅を南へ降りたら駅前通りを渡ってから東へ向かう。線路と垂直に南下する通りに出るので、これを右折して進めば、商店街の右側の角にある。駅から5分の記載。


コメント:
平入りの黒瓦で、軒下に町屋風の柱が組んであり、風情満点のレトロ銭湯だ。以前から気になっていたところで、今回は慢を辞しての訪問だ。もう一つこの銭湯に特徴的なものは玄関前の暖簾。通常東京では4連、関西では縦に長めの3連が一般的だが、ここの暖簾は2連で縦に大きなものだ。男、女という文字と似顔絵のようなデザインが施されており、これがなかなか情緒を醸し出しているのだ。

左右の踊り場の
下足箱の鍵はさくらのG。玄関部分の天井の格天井が立派だ。引き戸から中に入ると番台は変則の横壁の設置されたボックス型のもの。料金を払って脱衣場へ入る。島ロッカーは縦2列。鏡壁にHokutowのアナログ体重計と定番のグッズが並ぶ。冷蔵庫はボックス型で、牛乳ほかのソフトドリンクが収められている。一番奥の縁側部分は、旅館の縁側のようになっていて、ソファーと漫画本?などが置かれている。窓ガラス越しに外に接しているが、坪庭は塀との隙間にわずかに作られているのみ。

浴室へ。男女境壁の上にあるタイル絵が目を引く。横一杯に作られていて、大きな川に架けられた欄干のある橋げたが描かれている。なかなか見事なものだ。そして浴室正面には定番の富士山のペンキ絵。西伊豆からの眺めと思われ、覚え書きはないが、中島師の作品か。
浴槽は3槽、左から宝珠湯の薬湯、広めの浅湯(2点ジェット座湯2基あり)、深湯の順に並んでおり、メインの浴槽のお湯の温度は43-4℃ぐらいと久々の熱め。薬湯は温めでなかなか気色がいい。

島カランは2列、5-5-5-5-5-6の配置(湯温・量良好)。浴槽やカラン周りのタイルは昔ながらのもののようだが、床は張り替えてある?左手に立ちシャワーブース1基(中にカランの端が残っているのが愛嬌)、「ゆ」と書いた暖簾がかけられているのが、なかなかいい。脱衣場との境の柱には白木の柱も存分に使われており、レトロ銭湯の面目躍如といったところ。

というわけで、春日湯は葛飾の下町風情の漂う、美しい町屋型レトロ銭湯だ。

ホームへ戻る東京銭湯リストへ戻る