福の湯

【2007.10.28】  
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福の湯
葛飾区東立石4−26−3
03-3697-4834
15:00-24:00、月曜休→2007年11月4日で
廃業、フロント。
アクセス:京成押上線の京成立石駅で下車。南口の駅前通り(仲見世通りの一つ西側)を南下。奥戸街道を抜けてさらに路地を南下し、しばらく進んでから左折してすぐの右側。駅から4分の記載。


コメント:
京成立石。実はバイクで訪れたので新小岩から平和橋通りを北上して、横(西側)からアクセスしたため、折れ曲がった道をぐるぐる回ってやっと辿り着いた。目標の赤い煙突がなければもっと大変だった。それで、平和橋ってどこにあるのかと思ったら中川に掛かる橋がそうで(この中川は江戸川の方からくねくねと横走してきて荒川に行流する川)、中川の北側に位置するのが四つ木、立石(南は新小岩、奥戸)というエリアだ。

さて廃業真近の福の湯だが、
すらっと背が高く、白くて大きな千鳥破風があってとても綺麗な外観の銭湯だ。看板も新しそうな電光掲示板があって、玄関回りなども綺麗にしてある。左角の玄関正面には踊り場があってL字形に下足箱が備え付けらている。靴をしまい右向きの引き戸を開けてロビースペースに入る。広いスペースにソファーテーブルなどがあってくつろげるようになっている。左手(本来の正面)のフロントで料金を払い、銭湯巡礼のスタンプを押してもらって早速脱衣場へ。

脱衣場には
立派な格天井があって、6種類ぐらいの花の絵柄でところどころの升目が飾られている(同じ絵柄が2枚ずつあるから手書きというよりもプリント柄と思われる)。伝統的な高い天井の脱衣場でありながら白を基調とした壁に蛍光灯があちこちに設置されているために非常に清潔で明るい感じがする。ロッカーは壁際に集約されており、中央にはベンチと男女境壁際には洗面台が備え付けられている。トイレは部屋から扉を開けてすっと入れる位置にある。

さて浴室にはいるとタイル類などは比較的新しい白系統のものに張り替えられており、ここも明るくて清潔な感じ。島カランは1列で、カランの配置は2-6-6-4、カラン周りは
御影石のような石造りで豪華な造り、湯量等問題なし。右手前に立ちシャワーブース2基、左手には脱衣場から外に飛び出るように乾式サウナ室が備え付けられており(廃業真近のためか無料)、サウナを出たところに水風呂(井戸の地下水使用とかいてあり、少し黄色みがかっているので、鉱泉のような効力があるかもしれない)あり。脱衣場の一番奥に浴槽があり、右が6点ジェット付きの強めのバイブラ湯で、足のジェットが足裏にあたる足壷マッサージとなっている。左側の浴槽は前方に丸く張り出していて、広さを感じる浅湯だ。どちらもミント系の水色の薬湯が入れられており、さわやかな感じ。湯温は42℃前後と比較的長く入れる設定か。なお、湯気抜き窓が東京2段式ではなく、壁の上部に普通に設置されており、天井はドームのように半パイプ型に作られている。ビジュアルは正面に緑の林の写真パネルが取り付けてあるのみ。

廃業目前の福の湯、女将さんも若いし、サウナの清掃に来たお兄さんも若そうだし、どうして廃業???という感じ。建物もちっとも老朽化しているわけではない。サウナもあるし、洗い場のタイルも綺麗なものにしてあるし、カラン周りは御影石?が使ってあってゴージャス。水風呂が井戸水でいい感じ。少し黄色くて鉱泉風。足壷に当たるジャグジもなかなか気持ちいい。サウナは無料なんだけど、これは廃業眞近のサービス?天井の丸いカーブが美しい。中も明るくて綺麗で申し分のない銭湯だ。で、現にこの日もカランがすべて埋まるほどの人が入っている(日曜の夕方5時ごろ)。やはり、どうして閉めるの?理由が全く読めない銭湯だ。わざわざ行って良かったと感じさせてくれるいい銭湯だった。閉鎖されてしまうのは本当に残念だ。

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